2015年2月2日、ICT CONNECT 21(みらいのまなび共創会議)の設立発表会が電通ホールで開催されました。すごい人でした。参加者は500名を超えていたそうです。
名称「ICT CONNECT 21」の“CONNECT”は、「Collaborative Open Network for New Educational Concepts with Technologies」の頭文字で構成されているそうです。また、協議会名には、「テクノロジーにより、21世紀にふさわしい、新しい教育環境を協働で開発するプラットフォーム」という想いが込められているそうです。
ICT CONNECT 21 | みらいのまなびを共創するICON21(アイコン21)
設立発起人として、赤堀先生が最初に挨拶されました。
設立発起人 赤堀先生。教育のパラダイムは変わりつつある。いずれにしても先生方が優れた指導をすることが大事だが、子どもたちはデジタルコンテンツにアクセスし始めた。いまの光と影があるデジタル環境で、教育の手法は変わってきている。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
知識を与えるだけでなく、子どもたちが自分なりに知識を獲得し、協働学習をしながら、新しい知識を創出していく、という形になっていくだろう。これは世界中で状況は同じ。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
チーム・フィンランドと同じように、オールジャパンで関係企業、団体と共にやっていく。総務省、文科省のアドバイスももらっている。今日から活動を開始する。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
続いて、小宮山先生による挨拶。
小宮山宏さん挨拶。いま情報革命の真っ只中にいる。革命だから、あらゆる人たちが影響を受ける。ICT化について、日本が著しく遅れているというわけではない。が、状況はまだらだ。特に教育は遅れている。学校の現場が遅れている。小学校、中学校は20年前だったら世界一だったのが、劣後している。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
フィンランドは小さいからできる。人口600万人。日本のサイズだと、スピードを上げてやって、情報革命にキャッチアップしていくことが大切。みんなで協力して前に進みたい。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
コンセプト映像。日本はICT環境は整っているが、教育利用が進んでいない。ICTを活用して、教育を変える。教育現場に標準化された環境を用意する。教室にとどまらず、他の学校や図書館、塾などとも繋がっていく。幼稚園から大学、生涯学習まで繋げる。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
学習者中心の環境を作る。それがICT CONNECT 21の願い。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
まだまだ挨拶は続きます。
西銘総務副大臣。学習教育プラットフォームの構築を進めていく。オールジャパンで取り組んでいく。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
赤池文部科学大臣政務官。ICT化の進展で、世界はグローバル化している。そうした世界で子どもたちがどのように生きていくか、ICTを抜きに考えられない。思考力、判断力などをどう身につけさせるか。自ら課題を発見し、解決するために協働するということが求められている。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
ICT教育、ICT活用による、教育活動の転換が政府内で議論されている。英語教育、プログラミング教育など。プログラミングの前段階としてタイピング教育も必要では?などの声をもらっている。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
学校の先生方のICT活用指導力が問われてくる。毎年の調査では、地域間の格差が出てきている。首長の思いによって、地域間に差がある。市町村ごとに数字で出すべきだ、という議論をしているところ。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
光と影という話もあったが、道徳の時間、「わたしたちの道徳」の中でも教材化している。4年後に教科化するのにも合わせて、情報モラルなども教えていきたい。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
発起人挨拶。
発起人挨拶 大久保・内田洋行社長。これまでもパソコン導入のブームはあったが、今回はブームで終わらせてはいけない。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
原田・ベネッセ社長。ICT、EdTechだけが一人歩きするものではない。教育の知見、アナログも融合していくべき。業界のコラボレーションが成功のカギであると思う。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
ロゴの発表です。メディアの方々もたくさんいらしていましたので、写真撮影がすごかったです。この後、フォトセッションなども行われました。
これからの学びはこう変わっていく、という紹介。
ビジョン委員会、技術標準化WG、普及推進WG
実際の活動をどう行うかの紹介もありました。ビジョン委員会と、技術標準化ワーキンググループ、普及推進ワーキンググループがあります。
ビジョン委員会。VISION2020の策定を、と。一人1台のその先のビジョンをオープンにディスカッションしていく。 pic.twitter.com/aBDmguI9sA
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
田村先生(上智大学教授)。技術標準化WG。国際的な視野をもって、EdTechを取り込んでいく必要がある。利便性を高め、付加価値を高め、先生方の負荷を下げるために、技術の向上と標準化を図る。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
どういう標準化をすることで、参入障壁が下がり、多様な学びが実現できるのかを考える。規格文書を国際的に公開していく。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
教育の情報化に関わる規格策定は、アメリカやヨーロッパですでに作る動きが始まっている。アメリカのIEEE Actionable Data Book Projectやヨーロッパの CEN eTernityなど。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
普及推進WGは、共同プロモーションを行っていく、という方向性。地方自治体や先進的な学校等が積極的に取り組む環境つくりのための支援活動を行う。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
広く、公教育全体に広げていくための方略としてはどんなのを考えているのかな。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
普及推進WGの成果イメージとして、2020年にむけて、日本型学習教育・教育プラットフォームを作って、日本の成長エンジンにする、と。 pic.twitter.com/nsZ2JoPWgG
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
オールジャパンで、教育を変えていくのだ、という気合が感じられる設立発表会でした。一方で、教育委員会や学校の先生方がもう少し来られる日程で実施されていたら、「来たい」と思っている先生はいただろうか、とも思いました。
大きな動きを作り出すことはとても大切なことですが、僕個人としては、教育ICTがどのように児童生徒の学びを変えていくのかに関心の軸足を置きたいと思います。そして、児童生徒の学びを変えていくのに最も必要なのは、先生方の協力だと思っています。大きな動き作りは、ICT CONNECT 21のこれからの動きに大きく期待しつつ、現場から「こんなふうに使ってみた」という実践を積み上げていきたいなと考えています。
上からの動きと、下からの動きと、それが交わって、教育現場が変わっていく、そんなシナリオを実現させたいなと思っています。
これより質疑応答。どんな質問が出るのかな…。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
Q)今までの教育ICT団体との違いは?
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日
A)基本的な考え方は、Network of networks。既存団体と協調していく。参加した企業、団体は、国内外の最新動向をすぐに入手することが可能になる。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年2月2日