教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

『NEXT WORLD―未来を生きるためのハンドブック』

 週末に書店に行ったら、2015年1月にNHKスペシャルで見た「NEXT WORLD」の書籍が出ていました。調べてみたら、ちょっと前に出版されていましたね…。書籍でほしいな、と思っていたのに、チェック不足でした…。

 第1回のテーマが「未来はどこまで予測できるのか」になっていて、これは授業でディスカッションしたらおもしろそうなテーマが多い…!と思って、ブログにメモをとっておきました(以下のリンク参照)。

 番組では、30年後の2045年にどんな世界になっているのかをドラマ形式で描いています。また、2015年現在ですでにその土台となる技術が生まれているので、それらをドキュメンタリーで紹介しています。


 2045年のドラマでは、一人ひとりが情報端末を身につけるなどして使っていました。腕につけるタイプ、タブレットタイプ、Googleグラスのようなタイプなどさまざまなものを使っていたのがリアル。さまざまな予測をAIがしてくれて、ユーザーにさまざまな情報を伝えてくれる未来。
 情報端末が「便利だった」という感じでみんなが持ち始めるが、情報端末を持って使っていることが常識になると、状況が変わる、というナレーションが入りましたが、まさしくそうだな、と思います。一度持ってしまうと戻れないかもしれないなあ。


 さまざまな事例が番組内で紹介されていました。この番組を見て、「便利だな」と思う部分と、「いや、ちょっといやだな」と思う部分と、情報の授業などでディスカッションをしてみたいな、と思いました。

 IBMのワトソンや、サンタクルーズの犯罪予測や、ヒット曲予測など、番組で取り上げられたテーマをメモしてありますので、よろしければご参照ください。
ict-in-education.hatenablog.com


 こうして書籍になると、映像に比べると印象は弱くなるかもしれませんが、情報としてはまとまって読むことができるようになるので、ディスカッションテーマとして扱いやすくなるかな、と思いました。Kindle版もあります。図書室や図書館だと児童生徒全員が読む、というのは難しいと思うので、Kindleでみんなで読んだり、というのもできるといいですよね…。

 でも、たしかKindleは貸し借りはできないはずですが。「スクールライブラリー版」みたいなのができて、みんなで読めるようにしたりいいのにな、と思っています。洋書なんて、Kindleでみんなで読めたりしたら、英語の授業やProject Based Learningのアクティビティなどで、重宝するのではないかと思うのです。

(研究員・為田)