教育ICTリサーチ ブログ

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i和design Final Presentation 取材報告 No.2(2016年3月12日)

 3月12日に多摩市立愛和小学校のi和design Final Presentationに参加してきました。午前中に公開されていた授業と、午後に行なわれた研究発表会の様子をレポートしたいと思います。

実況中継 外国語活動 (5年生)

 5年生の外国語活動の授業を見学しました。
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 最初に、English Centralを使って、各自のiPadでコンテンツにアクセスして、学習していきます。個人がそれぞれのペースで学習できるのは、デジタルコンテンツを使う学習の良さですね。
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ja.englishcentral.com


 その後、Skype英会話を行いますが、その前に10分間の練習がありました。Skype英会話は、ネイティブ講師と児童との人数比率の縮小、コミュニケーション機会の圧倒的な増加など、いいことが多いのですが、Skypeをつなげていきなり「はい、話して」と言われてもそれは難しいので、どんな表現、どんな語彙を使ったコミュニケーションをトレーニングするのかを綿密にデザインしておく必要があります。また、事前にクラス全体で練習をしておくということも非常に有効だと思います。
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 下鶴先生がiPadから問題をディスプレイに提示して、みんなで練習していきます。自信をもってSkypeで会話をするためには、それ相応の準備が必要です。簡単な表現でもいいので、「言えた!」「伝わった!」というふうに繋がる表現を練習しておくといいですね。どんな表現を覚えていれば、この実感が沸きやすいのだろうな…と考えながら見ていました。英会話学習の王道ってあるのでしょうかね。
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 そして、いよいよSkype英会話です。グループごとになって、話をします。こうして英語との距離がどんどん近づいていくのは本当にいいことだと思います。
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 翻訳テクノロジーの進歩によって、英会話学習も変わっていくでしょうね。もしかすると、必要とされる英語のスキルも変わっていくかもしれません。ですが、松田校長が言う、「最先端のものを使ってみないと、それがいいかどうかなんてわからない」というのは、この翻訳テクノロジーについても同じことが言えるのではないかと思いました。東京オリンピックに向けて、いろんな人とコミュニケーションがとれるようになる手段を得るために、英語が身近になればいいなと思います。

 No.3に続きます。
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(為田)