デジタルハリウッド大学が、10月8日に「世界を変えようとするバカたちの集い」というイベントを開催するそうです。最近、駅貼りポスターや新聞広告などで、「バカにされよう 世界を変えよう」というコピーをよく見かけていたのですが、今回いよいよ「バカにされたい大学。」というコピーと、杉山学長のポートレートが。
デジタルハリウッド大学の学長である杉山先生には、弊社フューチャーインスティテュートが1999年に起業するときに初めてお会いしました。その頃から、ずっと同じことを言い続けています。「世界が変わる。だから、それに合わせて育てるべき人も変わる」。そうしたメッセージを発信し続けています。「子どもたちに必要なチカラはどんどん変わっていく」というメッセージにとても強く刺激をされました。もちろん、「教育ICTで教育を変える」という今の仕事をするうえでも、杉山先生は僕に今でも大きな影響を与えてくれている人です。
2005年にデジタルハリウッド大学ができたときにも、「いよいよ大学をスタートするのか!」と非常に心躍ったのを覚えています。お仕事をご一緒していた高校から、デジタルハリウッド大学を進学先に選んだ生徒もいました。
デジタルハリウッド大学は、長い歴史を持つ大学ではありません。でも、だからこその機動力があるように思います。教育ICTの仕事をしていると、デジタルハリウッド大学の先生方に多くお会いします。ほとんど例外なく、これまでの伝統にとらわれずに、新しいことにチャレンジしている先生方です。そうして新しいことにチャレンジしている先生の姿を見て、学生たちも新しいことにチャレンジしていくのではないでしょうか。
そうした「チャレンジすること」について、杉山先生は以下のようなメッセージを発しています。
世界を変えた人物をひとり、思い浮かべてみてください。
天才的な科学者。超常的なアスリート。
常識に抗う革命家、イノベーティブな起業家。
彼、あるいは彼女は、ただひとつの例外なく、
理解されず、孤独で、バカにされるフェーズを経ています。
世が世なら、志半ばで処刑されることすらありました。
(私は幸運にも生きています。産まれた時代が良かった)
私は世界を変えたいのです。
今、教室の隅で理解されない想いを抱えている若者と。
同調圧力の中で居心地の悪さを感じている若者と。
バカにされても、それでもいいやと思える若者と。
「何か新しいことをやってみたい!」という高校生に対して、こんなことを言える学長や先生は意外と多くないのではないでしょうか。歴史ある大学に行けば将来が安泰、というような時代ではもうありません。正解がない時代を生きぬくために、そうした時代で自己実現をするために、歴史や伝統などを一度取り払って、フラットにいろいろな選択肢を持ってほしいと思います。
大学だけでなく、学校や教育機関の大きな役割のひとつは、先生方のやる気を児童・生徒・学生に「感染させる」ということだと思っています。そうした観点でいうならば、きっと先生方から「感染させられる」大学ではないかな、と思います。
「世界を変えようとするバカたちの集い」というイベント、おもしろそうではないですか。「バカって言われるくらいじゃないとダメだ」と言ってくれる学校なんてそうそうありません。こんなことを言ってくれる大学がどんなものなのか、実際に足を運んでみて、実際に杉山先生をはじめ、先生方と話をしてみたらいいと思います。高校生のみなさん、高校の先生方、ぜひ、足を運んでみてください。
http://www.dhw.ac.jp/baka/symposium/www.dhw.ac.jp
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新しい教育サービスだって、新しいカリキュラムだって、「そんなのできるわけないじゃない。バカなの?」って言われるようなものが、世界を変えるのかもしれない。バカにされるようなもの、僕も作ろう。
(為田)