佐賀新聞「武雄の反転授業 現場とのコンセンサスを」という記事を読みました。
武雄市で行われている反転授業「スマイル学習」は、小学校でスタートして3年、中学校でもスタートから2年になります。
- 15年度の科目別実施率は小学校算数51・7%、理科42・1%。中学校数学34・8%、理科15・1%。
こうして数字が出ても、多いのか少ないのかがなんともわからないですね。実施率はどうやって測っているのだろう?「使っていますか? はい/いいえ」という設問なのかな。文中には、「学校ごとにみてみると、中学校の数学で100%の学校がある一方、最低は10・5%。理科は最高でも47・2%、最低は3・5%。小学校2科目も最高は85%程度、最低は10%台だ。」と書かれているので、そうなのだろうと思います。学校によってずいぶん違うことに驚きます。
かつ、現場の気持ち=先生方の気持ちと距離感があるような記述もあります。
市教委の小学校教師への調査では58%が「スマイル学習を減らしたい」と考えている。理由には「負担がかかる」(38%)、「他の方法を用いたい」(25%)などが挙がっている。現場には「予習動画の内容に改善が必要」「自分なりの授業展開があり動画を使う必然性を感じない」「動画を端末にインストールさせる作業など煩わしい」などの声がある。現場の気持ちは大切だ。何らかの対応が必要ではないか。そうしなければ実施率がさらに下がる恐れもある。
「負担がかかる」とは具体的に何が負担なのか、「他の方法を用いたい」の“他の方法”とはどんなものか、なども知りたいです。
東洋大学のグループがスマイル学習の効果検証をしているので(以前、エントリーにも書きました)、どんな報告が出るのか、読んでみたいと思いました。(そういえば、2015年度版、2016年度版も読めるのかしら…)
blog.ict-in-education.jp
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スマイル学習を導入する目的をしっかり規定し、それが実現されているかを評価するというかたちにしないと、今後の継続はちょっと大変かな、と思います。第三次報告書が出るとのことなので、ぜひチェックしたいと思っています。
www.saga-s.co.jp
(為田)