2ヶ月ほど前にデジタル世代のDQ(デジタル知能指数)*1を測定するためのアンケートについての告知をエントリーとして書きました。
blog.ict-in-education.jp
たくさんの人にご協力いただくことで、2つのメリットがあるというルールだったのですが、見事、日本全体で1000サンプルを超えたそうです。
- 1校で100サンプル以上集められた場合、児童のDQスクリーンタイムスコアやデジタル使用の傾向、サイバーリスクの可能性などを自国や世界と比較した、DQ School Report(約50ページ)を受け取れます。
- 日本全体で1000サンプル集めると、2018年のダボス会議で日本のDQレベルが取り上げられます。また、日本の政府向けにもDQ National Reportが発行されます。
2018年2月19日に、World Economic Forum(通称ダボス会議)と共同で、「2018 DQ Impact Report」が公表されたそうです。
また、この調査について教えてくれた、慶應義塾大学の石山さんがMediumで発信をしてくれていますので、そちらを参照していただければと思います。
medium.com
保護者や先生方にとって興味深いのではないかと思うのは、「スクリーンタイムの増加」という面です。「ネット上で危険な目に遭わないか」「睡眠時間の減少」「読書量の減少」「不健康な食生活」「社会性の低下」などがグラフィカルに書かれています。
スクリーンタイムとは、テレビの画面、スマホなどの情報端末などの画面などすべてを使っている時間のことです。スマホでもテレビでも、オンデマンドの動画サービスのように同じコンテンツが見られるようになってきているので、「何の画面を何分見ているか」については、あまり問題ではなくなってきて言うように思います。ビデオゲームにもSNS的な機能がついています。また、スマホで電子書籍を読むこともできるようになってきています。「テレビだから」「スマホだから」というふうに分けずに、総体としてどういう質の時間を過ごしているのか、どういう質の活動をしているのか、ということに着目をしていかなければならないということだと思います。
だからこそ、今回のDQ Impact Reportのなかで、「ネット上での振る舞い」や「デジタルシティズンシップ」などについての調査がされているのだと思います。今後、協力した学校に対してのレポート、また国の機関へのレポートも出てきます。ぜひ、広く紹介されて学校でのICTの活用や、情報活用能力の育成と関連していくといいなと思っています。
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スクリーンタイムについては、インテルのサイトでわかりやすくまとまっていましたので、ご参考にどうぞ。
www.intel.co.jp
(為田)