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湘南学園中学校高等学校 訪問レポート No.2(2020年10月28日)

 2020年10月28日に、湘南学園中学校高等学校を訪問しました。情報科・入試広報主任の小林勇輔 先生と、国語科・ICT主任の山田美奈都 先生に校内を案内していただきました。一人1台の情報端末を自分で選ぶ湘南学園中学校高等学校ならではの授業風景を紹介します。

 まず、Googleクラスルームで出題される問題を解くときに、iPadなどの大きい画面の端末を使っている生徒だけでなく、スマホを使っている生徒を見かけることに気づきました。訊けば、この日端末を忘れてしまった生徒とのことでした。
 現時点では湘南学園中学校高等学校はスマホはBYOD端末としては考えておらず、あくまで臨時の時のみとのことですが、Googleクラスルームでの小テストへの回答選択や簡単な言葉の検索くらいであれば、スマホでも十分できます。G Suiteで自分のアカウントでログインさえすれば、いつでもスマホも学びの道具に変えることができます。
 スマホを含めた情報端末でどういう内容や形式の資料を読むのか、入力は選択式なのか文章を書くのかなど、使い方に応じて使い分けることは、大人でもしていることです。こうなってくると、「スマホは授業では使ってはいけない」というのと「iPadなどのタブレットは授業では使ってはいけない」というのが、画面の大きさ(視認性)以外に本質的に何が違うのか、という議論にもなっていきます。こうした部分を、どう使い分けていくのか、ということについては、学校内で議論を進めているところだそうです。
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 国語のプリントに取り組んでいる生徒が、「ケイショウをならす」という問題を読んで、「ケイショウ」だけで漢字変換をしてみてずらりと表示された検索候補を見て「どれだ?」と悩んでいるところを見かけました。しばらく見ていたら、「ワンチャンあるか…?(もしかしたら、これでできるか?)」と閃いて、見事正しい変換にたどり着いていました。
 その方法は、「ケイショウ」だけを変換するのではなく、「閉塞状態に陥るだろうとケイショウをならした」と前後の文章まで含めた変換を試してみるという方法でした。
 こうした使いこなし方ができることが、デジタル時代のリテラシーだな、と深く頷く授業中の一コマでした。

 また、多くの教室で長い延長コードが用意されているのに気づきました。「充電を忘れてしまう生徒はどうするのか?」というのは、よくICTを整備する学校から出る質問ですが、湘南学園中学校高等学校は、教室のコンセントに長い延長コードをつないであるので、どの席であっても必要であれば充電しながら授業を受けられるようになっていました。
 「忘れてしまう生徒がいたらどうしよう?」というのは、学校では「ノート忘れました」「教科書忘れました」「体育館履き忘れました」などなど、いろいろな教具で起こりえる場面なので、「じゃあ、対応しましょう」となれば、実は簡単なのかもしれないと思いました。
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 No.3に続きます。
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(為田)