2018年11月14日に開催された、Studyplus for School Award 2018に参加しました。このイベントは、Studyplus for Schoolを活用している教育関係者を招いてのパネルディスカッションや、事例報告、表彰などを行うもので、2018年のテーマは、「Education After Internet〜教育の未来〜」でした。
Studyplus for School Award 2018 表彰式 / 受賞校事例紹介がありました。受賞した学習塾の実例が非常に興味深かったです。
Most Progressive School
最初に、「Most Progressive School」を受賞した、国大Qゼミの方のコメントです。「塾に来ていない時間にもアクションできるようになった」というのは、EdTechの強みをよく表している表現だと思いました。
- 毎週10分の面談を今年度からスタートした。そのなかでStudyplus for Schoolを使っている。
- 生徒にアクションを起こせる材料が多く手に入る。いままで塾に来ているときにしかアクションを起こせなかったのが、塾に来ていない時間にもアクションできるようになった。
- 毎週1回、プランニングを入れる、というのを全校でのルールにしている。
- ちゃんと勉強しなきゃいけないものを見える化して、それを生徒自身が把握するのが大事だと思っている。それを教えるだけで、高校生は「勉強しなきゃいけないな」というのが蓄積されていく。それで十分だと思っている。
- プランニングの入力は、中期的な計画から、週次に分けてチューターが行っている。
- 毎週の面談を今年度からスタートした。オペレーションも変わったが、保護者が気にするのは、「塾に入ったら勉強するか、しないか」ということ。どんな授業かはあとで説明するが、まずは「こうやって学習を管理していますよ」というのを話すようにしている。
- Studyplusの機能もリニューアルされていくと思うので、記録をするというところで、時間だけでなく、ひとつひとつの勉強の中身に突っ込んでいくときに、Studyplusが役割を果たせるのではないかな、と思う。
Most Analytical School
次に、「Most Analytical School」を受賞した市田塾の方のコメントです。Studyplus for Schoolを常に表示しておくことで、自習室の様子を把握しておき、的確な声掛けやチュータリングができるようにしてあるそうです。また、なぜStudyplusを使うのか、という理由を生徒に説明しているのがいいと思いました。
- 基本は一斉指導。映像授業はウイングネットを導入。
- 英語と数学は一斉指導で授業。そこでカバーできない講座について、ウイングネットを活用。
- 高校1年生、2年生の学習意欲が低いという問題があり、そのための管理ツールとして、Studyplus for Schoolを紹介してもらった。
- 学習管理については、一斉指導だったが、紙で管理をしていた。紙ベースではできない部分をStudyplus for Schoolを使っているので、すんなり導入できた。
- 紙からデジタルにすることで、25人いるチューターがデジタルベースで仕事をするほうがずっと楽。情報共有も簡単。全員が把握している状況を作れた。
- 常にモニターにStudyplus for Schoolの画面を表示させておいて、「いまこれをやっているな」というのを見ている。自習室に100人くらい来ているが、何をやっているかがわかるようになる。見ているだけで、放って置いている。「なんでこれしているんだろう?」というときは、チューターに声をかけて、生徒とコミュニケーションをとってもらっている。
- 夏休みにPDCAサイクルを回すために、プランニングを使っていたが、きちんと機能していると思う。模試の結果や勉強を見て気になったときには、「計画を見せて?」と言っている。
- メッセージを通じて画像を送る機能を使うと、作文指導などもできるようになる。チューターはそういうふうに使っている。
- 「きちんと記録をとってくれることで、適正な計画を立てることができる」と生徒には伝えている。きちんと伝えたら、記録をとってくれるようになった。
- 記録をする意義として、より分析的にしていくため。
- ちょっと遊びの要素も。「ゲームしていた時間も記録しておいて」と言うと、ゲームにどれくらい時間をかけているかがわかるようになる。
Most Valuable School 立志
最後に、「Most Valuable School」を受賞した立志の方のコメントです。データを見ることで、どのようなことができるのか、未来のことに触れたコメントが印象的でした。
- 管理されるのがいやだ、という生徒には、「管理をしているわけではなく、知りたいというだけ。勉強していないなら、していないということを教えてほしい」と伝えている。「自分の設定した目標に対して責任をとってね」というだけ。
- データを見てみることで、「3日坊主が50%いる」ということがわかった。では、どうやって続けさせるかということを考えればいい。
- いやになる瞬間がどんなときか、ということを分析して、その瞬間に生徒をモチベートするとけっこう続けてくれる。
- 同じ立志の教室でも、取り組んでくれるかどうかは、ばらつきがある。
- 毎週のデータを社内ブログで公開している。何がネックになっているかは、教室の先生たちに訊いている。
- データを収集することで、学習塾としての未来を作ることになっていると思う。
- データベース上の学習データだけではStudyplus for Schoolの方では生徒のことがわからない。塾自身がデータベースを作って活用する方がいいのではないか。
- どれだけ勉強すればどれだけ上がるか、ということをデータとして見たいと思っている。そのために、まずは学習記録を入れてもらわないといけない。導入初年度は、まだ望む成果は出ていない。来年度以降、それを活用できるようになる。
まとめ
受賞した3つの学習塾のどのコメントも、実際に教室でStudyplus for Schoolを使っているからこそのコメントであり、非常に興味深かったです。個別に学習履歴を残していくことで、生徒一人ひとりに合った形の学び方がデータからわかるようになっていくでしょう。さらにそれが、塾の先輩たちの進学実績や受験に向けた指導の履歴など、塾にある知見と組み合わさることによって、より大きな意義が出てくると思いました。
No.5に続きます。
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(為田)