2018年12月17日に、静岡県立掛川西高等学校にて、吉川牧人先生の世界史の授業を見学させていただきました。多くの生徒がスマホを机の上に置いているのが印象的な授業でした。
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吉川先生に話を伺うと、世界史の授業では1年間をかけて興味のある人/事柄/トピックについての動画を作るグループ活動を行っているそうです。動画や紙芝居、劇などをiPadやiPhoneで撮影・編集するということで、今年度の動画の予告編を見せていただきました。
ひとつめに見たのは、「カノッサの屈辱」を扱った動画で、まるで映画の予告編のようでした。予告編のなかで使うコピーを考えることで、歴史的な出来事や人物のエピソードなどに注目することができると思いました。
また、別の予告編では、ヴァスコ・ダ・ガマを取り上げていました。ヴァスコ・ダ・ガマが通ったルートを紹介していくというものになっていました。
こうして作成した動画は、動画コンテストや文化祭で発表をするそうです。毎年、いろいろな人物や出来事が取り上げられるとのことで、ナポレオンなどが紹介されているそうです。その他、アメリカのトランプ大統領や北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長らを取り上げた動画などもあるそうです。時事的な内容も、自分たちで編集した動画に入れることができるので、教科書などに書かれていないことなども盛り込むことができそうです。
吉川先生は、歴史で動画を作るという着想は、静岡県立韮山高校の鈴木映司先生がされていた、地理の動画を作るという授業を知って、「これを歴史でもできないだろうか」と考えたことがきっかけだったそうです。
このように、「動画を使って学ぶ」というフレームワークを自分で取り入れて、そのフレームワークの中にどんなコンテンツを盛り込むか(地理であったり、歴史であったり)というふうに、ICT活用が横に展開していくといいと思いました。
No.3に続きます。
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(為田)