教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教材として使えるかも?:『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』

 これまで何度かこのブログで紹介してきた、東京大学大学院情報学環・学際情報学府の渡邊英徳 先生が取り組まれている「記憶の解凍」のプロジェクトが、庭田杏珠・渡邊英徳『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』として出版されました。「記憶の解凍」プロジェクトでは、ニューラルネットワーク人工知能技術)により白黒写真の自動色づけをしています。近現代史の授業の教材として使えるのではないかと思っています。

 ハフポスト日本版でも、取り上げられています。実際の写真を見ることもできます。写真を見比べてみると、受ける印象が変わると思います。白黒写真は、「自分から遠いもの=過去」な感じがするのが、AIによって色がつくことで「自分ごと」として捉え治せるというか、「自分たちと同じ感じ」を得られるような感じがします。もちろん、本来はどれだけ過去のものであろうと、自分ごととして捉えられる想像力がある方がいいのだとは思いますが、こうして捉え直すことができる機会として、このプロジェクトは素晴らしいと思います。

www.huffingtonpost.jp

 AIによって色づけされた過去の写真によって、「自分ごと」として歴史を見ることができるようになるのではないかと思います。ぜひ、学校の図書室に入れてほしいです。

◆ ◆ ◆

 渡邉先生が取り組んでこられたプロジェクトについては、これまでにもこのブログで何度か取り上げていますので、そちらの記事も合わせて見ていただければと思います。

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

blog.ict-in-education.jp

(為田)