教育ICTリサーチ ブログ

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西武学園文理小学校 保護者向け講演会&アドバンスト・エデュケーショナル・アドバイザー委嘱式(2023年2月18日)

 2023年2月18日に、西武学園文理小学校にて開催された保護者向け講演会「Bunri Guest Lectures」に講師としてお招きいただきました。講演会では、「ICTを活用した未来の学びのかたち」というテーマで、子どもたちがデジタルを活用するとはどういうことなのかを、西武学園文理小学校での授業の紹介のほかにも、さまざまな学校の事例を交えながら紹介しました。

 西武学園文理小学校では、一人1台のiPad活用がスタートしたのは2022年度からですが、開校時から1年生から情報の時間があり、コンピュータ室を使って調べ学習だけでなく、プレゼンテーション資料をまとめるなどのことをしていました。

 2022年度になり一人1台のiPadを持つようになって、より幅広くデジタルを活用できるようになってきています。

blog.ict-in-education.jp

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 また、西武学園文理小学校では、6年生が卒業研究を行っています。今年度は2月28日・3月1日に6年生全員が保護者の前でプレゼンテーションを行いました。このときにも、一人1台のiPadで資料を投映していました。こちらでも、考えたことをまとめたり、プレゼンテーションで表現するためのツールとしてiPadを使っている様子を見ることができました。

 今回の講演の直前に、iPadをどれくらい使っているか、どんなことに使っているかを、Googleフォームを使って1年生から6年生までの全学年に以下の3つ回答してもらいました。

  • 「学校の勉強(授業、宿題、調べもの など)のために、どれくらい使っていますか?」
  • 「学校の勉強のほかに、勉強に関係あること(作文・調べもの・プログラミングなど)に、どれくらい使っていますか?」
  • 「学校の勉強のほかに、自分の趣味(しゅみ:イラスト・調べもの・動画・音楽など)のために、どれくらい使っていますか?」

 それぞれの学年において、どれくらいの頻度で使っているのか、どんなふうに使っているのかも答えてもらったので、これから各学年の先生方とデータを見返して、望ましい使い方になっているのか、iPadが学びのツールとして定着しているのかを確認していきたいと思っています。

 先生方と保護者の皆様が、子どもたちが「デジタルを思考と表現のツールとして使えるようになる」ことを目指しているのだということを理解し、価値観を共有することで、よりICTの活用は進んでいくと思います。そのために、こうした保護者向けの講演会にお招きいただいて話ができるのは、とても良い機会になったと思っています。

◆ ◆ ◆

 講演会終了後には、飛田浩昭 校長先生から、アドバンスト・エデュケーショナル・アドバイザーの委嘱状をいただきました。「アドバンスト・エデュケーショナル・アドバイザー」という肩書は、文理イマージョン教育*1を掲げ、子どもたちも英語をどんどん話す環境にある西武学園文理小学校らしくて、気に入っています。

 2022年度から一人1台のiPad活用をスタートした西武学園文理小学校において、ICTや情報教育だけでなく、より広く先生方の教育活動をサポートしていく役割だと感じています。先生方のお役に立てるように、また子どもたちの学びの幅を広げられるように、精一杯努めていきたいと思います。

(為田)

*1:英語の授業は、日本人の英語教員と外国人英語講師がティームを組んで教えます。また、音楽、図工、体育の授業は日本人の教員と外国人英語講師がティーティーチングで担当し、英語で教えています。