2019年5月25日に、株式会社COMPASS本社で開催された学校関係者向けセミナー「Qubenaで授業がどう変わったか?」に参加しました。Qubenaは、AIによって個別最適化学習を実現する、人工知能型タブレット教材です。
今回は、プログラムの最後に行われたパネルディスカッションの様子をレポートします。コーディネーターは、大妻中学高等学校の加藤悦雄 先生。パネリストは、さとえ学園小学校 須田智之 先生、近畿大学附属中学校 増田憲昭 先生、三田国際学園中学校高等学校 菅原慎太 先生です。
加藤先生:麹町中学校の実践事例を見ていて、「あれはできないよ」と思っていることもあるかと思いますが、実際にQubenaを使っている3校の先生方の事例を聞いていきましょう。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
まずは、パネリストの先生方のそれぞれの学校でのICT環境の紹介と、Qubenaを導入した理由などについてからパネルディスカッションがスタートしました。
菅原先生(三田国際):2014年度から一人1台iPadを導入。2018年度2学期からQubena導入。iPad利用は、Oneself, One to One, All to All の3つのステップを設定。「自立した学習者」「基礎学力の定着」「授業のスマート化(時間短縮)」がQubena導入の理由。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
須田先生(さとえ学園):2018年7月7日、iPadプロジェクト始動。1年生から6年生まで、一人1台のiPadを持っている。iPadは賢くなるための道具。長期的な目標「宿題をなくす」。ひとりひとりにあった学習ツールを与えるために、Qubenaを導入。授業と家庭学習で利用。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
増田先生(近大附属):2013年度に教員に一人1台iPad。2014年度から中学生全員にiPadを配布。2016年度に黒板をホワイトボードに。Apple TVを設置。2019年度から、効率の良い学習の実現を目指してQubenaを導入。試験導入で、成績の底上げを実現できた。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
次に、Qubenaを導入してみて、どんなことが変わったか、ということについてです。
須田先生(さとえ学園):実際に上がったと思うことは、1. 既習事項の確認・反復の手軽さ。「わからない」「できない」を口にしない子は、先生に訊きにくい。2.単元を選んで学ぶことで主体性の育成。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
菅原先生(三田国際):基礎学力をQubenaに任せて、あまった時間を相互通行型の授業を実践していきたい。Qubenaで目指しているのは、「自己理解(癖、苦手の理解、基礎定着、自信)」「客観視(AIを上手に利用、効率化)」「自律(学び方を学ぶ、やり抜く力)」。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
菅原先生(三田国際):クエスト的に、ゲーム感覚でQubenaに取り組んでいる生徒もいる。食いつきがいいというふうに思った。自発的に取り組むようになったことは、成功例と言える。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
増田先生(近大附属):Qubenaで「一人ずつにカスタマイズされた演習=わからない問題を飛ばせない」「正誤の即時フィードバックと詳しい解説で生徒の学習意欲の維持=なんで間違えた?を作る」「教師がファシリテーターに」「苦手な生徒のフォロー機会の増加」を目指す #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
紙ドリルは1冊減らした。一気にQubenaに変えるのではなく、紙ドリルと併用する段階になっている。それと、UIが煩雑だと、学習履歴などを見にいくのも大変。結果として、学習履歴を見にいかなくなってしまう。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
放課後にQubenaを使ってもらう、モニター募集の制度をやってみた。「その場で丸付けをしてもらえる」というのが、とてもよかった。紙ドリルだと、次の日に提出して、その次の日に返ってくる。そのタイムラグがないのがいい。#Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
宿題などで練習問題を解くとき、やり方を間違えると紙ドリルなら全部間違えてしまう。即時採点ができると、最初に気づくことができる。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
菅原先生(三田国際):紙の教材と併用をしているが、週6コマのうち、3コマをQubenaをやる時間として設定をしている。ティーチングからコーチングに役割が変わってきつつある。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
最後に、Qubenaを導入して、授業のやり方が変わったかどうかについてです。
加藤先生:Qubenaの導入で、授業のやり方は変わりましたか? #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
菅原先生(三田国際):カリキュラムで、週6コマのうち3コマがQubenaの時間。このときには一人ひとりがそれぞれQubenaを使う。先生は寄り添ってコーチング。細かい進度の確認をすることで、PDCAサイクルを形成する。細かいスケジュールを提示している。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
増田先生(近大附属):丸テーブルで6人くらいでQubenaに取り組む、ちょっと普通の授業とは違う形をしている。効果はあるだろうけれど、先生全員がそういうふうには変えられない。全体での進め方は考えなければならないと思っている。ただ1つの正解はないと思う。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
須田先生(さとえ学園):すでにわかっている子、できる子が多いクラスで、1からやることを説明するのではなく、先にQubenaで学習をして、そのうえでわかったことをノートにまとめて、最後に授業でまとめるという形の反転授業をした。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
須田先生(さとえ学園):わからない子もいるので、その子たちは、机間巡視やQubenaマネージャーで見ながらフォローする。先にQubenaをやってみる形の反転授業では、8時間の単元を5時間くらいで終わらせることもできた。 #Qubenaで授業がどう変わったか
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2019年5月25日
それぞれの学校で、環境も違うし、実現した授業の方向性というのも違うのですが、「Qubenaをどのような目的で導入するのか」ということが明確になっているのが素晴らしいと思いました。当然ですが、これが明確になっていないと、導入しても成果を評価することもできません。
パネルディスカッションを聴いていた先生方にも、とても参考になったのではないかと思いました。
なお、パネルディスカッション終了後にアナウンスがありましたが、Qubenaでは、「学校を対象に3ヶ月間無償提供キャンペーンを開催」しています。
qubena.com
興味がある方はぜひアクセスしてみてほしいと思います。
(為田)