教育ICTリサーチ ブログ

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授業で使えるかも?:Math Solverで1次不等式の問題を解いてみた

 以前から気になっていた、Microsoft Math Solverを手元にあったiPhoneにインストールして使ってみました。数学の問題を認識して解法を表示してくれるアプリです。

Microsoft Math Solver

Microsoft Math Solver

 手元にあった数研出版の「最新 数学Ⅰ」の1次不等式の問題(p.45)をスキャンしてみました。「スキャン」のボタンをタップして、問題範囲を選択してからシャッターボタンを押すだけです。
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 問題が認識されると、画面に問題が表示されます。同じ数式でも、そこから「何を求めるか」はいろいろあるので、複数の解が表示されることもあります。例えば、不等式であれば、不等式を解くだけでなく、グラフで表すこともできます。
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 最終的な解だけではなく、「解の手順」をタップすることで解の手順を表示させることもできます。
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 問題は撮影するだけではなく、「描く」のボタンをタップして手描きで問題を書いて読み込むこともできます。
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 こうしたアプリは、「便利ではあるけれど、宿題をこのアプリで解くズルが出るのではないか?」などというコメントをいただくこともときどきあります。問題集の正答を写してしまうのと同じように、自分でわからないところがあったときに、Math Solverで実際に解法を段階ごとに追ってみて、授業内容を思い出すこともあるだろうと思います。どのように使うべきなのかについても合わせて紹介をしていくといいのではないかと思います。

 どれくらいの問題まで認識ができるのか、こうしたフォーマットでの勉強の仕方がどれくらいの学年のどの領域の問題に適しているのか、ということについては、まだまだもっと使い込んでみないとわからないと思いましたが、学習方法の一つの選択肢として、おもしろそうだと感じました。

(為田)