菅付雅信『動物と機械から離れて AIが変える世界と人間の未来』で、Replikaという会話を重ねて育てるチャットボットが生まれた経緯が「親友との会話の記録をチャットボットに読み込ませ、まるで亡くなった親友本人とのような会話ができるようにすること」と書かれていました。
ちょうどこの本を読み終わった後で、Amazon Prime Videoのオリジナルコンテンツ「UPLOAD アップロード ~デジタルなあの世へようこそ~」を知りました。2020年5月1日に公開されたそうで、1エピソード30分くらい、全10回です。あっという間に見てしまいました。
舞台は2033年。死が目前となった人の意識を仮想現実 (VR) 空間に“アップロード”するサービスがあります。主人公は高額サービスで申し込んでいるので、自然豊かなリゾート地のような仮想空間で生活することができていますが、すべてが課金制なのでシビアな現実もあります。
そもそも、「死んでアップロードされて、生き続けたいか?」「それは生きていると言えるのか?」「生きているときの貧富の差がそのまま、アップロードされた人生にも引き継がれるのはいいのか?」「アップロードされた人(データ?)と生きている人の恋愛は成就するのか?許されるのか?」「すべての人間関係がRating(評価)される社会とは…」などなど、考えたい内容がいっぱいあります。
いつもならば、「ぜひ、授業で…」と文章をまとめたいところなのですが、ドラマが長いこと、ドラマの内容がみんなで教室で見るのは(いろんな意味で)ちょっと厳しいということで、ぜひ先生方、見てみてください。
ストーリーもおもしろいですが(シーズン2の制作が決まっているそうです)、アップロードによる死後の世界、自動運転車、ドローン、電話のシステム、信用評価など、さまざまなテクノロジーが描写されているのがとてもおもしろいです。
スマホは物体としては、もうありません。親指と人差指で直角を作って、そこにできたスペースにモニターが表示されて会話ができるので、思わずやりたくなります(笑)
(為田)