京都市立梅小路小学校の木村明憲 先生の著書、『単元縦断×教科横断 主体的な学びを引き出す9つのステップ』をお送りいただきました。
木村先生の授業は、前任校である京都教育大学附属桃山小学校で何度も何度も参観させていただいて、このブログでもレポートをさせていただいています。大変お世話になっている先生であるとともに、情報活用能力を育む授業の作り方というのを学ばせていただいている先生です。
そのご縁で、今回は帯を書かせていただきました。監修に黒上先生、堀田先生の名が連なっているこの著書に、僕なんかのコメントが帯に載っていていいのでしょうか…。
帯のコメントにも書きましたが、GIGAスクール構想で実現する1人1台の情報端末は、配備されてゴールなのではなく、そこから「どういう授業を作っていくのか」という先生方にしかできない仕事が始まります。そのために、単元を見通す「単元縦断」とすべての教科・領域に連なる「教科横断」とをかけ合わせて、主体的な学びを引き出していくためのヒントが書かれています。
- 第1章 授業と教材研究を見直す
- 第2章 単元縦断×教科横断
- ステップ1 問いを見出す
- ステップ2 解決策を考える
- ステップ3 情報を収集する
- ステップ4 情報を関連付ける
- ステップ5 情報を吟味する
- ステップ6 考えをつくる
- ステップ7 新たな価値を創造する
- ステップ8 創造した価値を発信・伝達する
- ステップ9 単元の学習を振り返る
- 第3章 単元縦断型の授業
- 第4章 単元縦断×教科横断型授業を実現させる教材
授業設計のしかたのステップをこうして言語化してもらうことで、自分がしている授業設計を客観視することもできるのではないかと思います。もちろん、そこから自分なりにアレンジをしていくこともできると思います。
1人1台の情報端末が整備されるこのタイミングで、情報活用能力を身につけられる授業を設計するための力になってくれる本だと思います。
(為田)