総合百科事典「ポプラディア」や「かいけつゾロリ」、歴史漫画などで、学校図書館での高いシェアを持つポプラ社が、2021年度、こどもの学び事業「こどもっとラボ」を立ち上げ、小・中学校向け教育ICT分野に本格参入します。こどもっとラボのブランドサイトが公開されました。
kodomottolab.poplar.co.jp
こどもっとラボのなかには、これからさまざまなサービスが公開されていくのですが、僕が注目をしているのは、「電子書籍読み放題サービス Yomokka!」です。
このYomokka!のサービス開発には、少しですが弊社フューチャーインスティテュートでお手伝いをさせていただいています。
一人で本を読むためのサービスではなく、学校という場で本を読むためのサービスであることが大きな特徴だと思っています。学校の図書室には、いろいろな本がありますが、多くの本は1冊しかなくて、同時にみんなで同じ本を読んだり、というのはなかなか難しいのが現状です。電子書籍で、みんなで同時に読んで感想を共有したり、学校の授業で出てきた作者や著者の別作品にアクセスして読んでみたり、いろいろなことが電子書籍を活用することによってできるのではないかと思っています。
ポプラ社は出版社として、著者の皆さんの権利を守りながら、こうして読み放題のサービスを作るのはとても大変なことだと思います。どれだけの作品が読めるようになるのか、また、それがどれくらい学校の授業や活動などと組み合わせることができるのか、というところが肝になりそうです。
掲載される作品としては、2021年度はポプラ社の作品のみを掲載する予定で4月時点で約300作品、2021年度中に約1000作品まで増える予定とのことです。
将来的には、ポプラ社以外の作品も掲載していくそうなので、学校図書館と連動して、子どもたちが本に触れて世界を拡げていく助けになるのではないかと思います。
2021年度は、無料で活用できるようになっています。授業の中で活用してみたり、子どもたちと一緒にさわってみたい、という先生がいらっしゃいましたら、ぜひ為田までご連絡いただければと思います。ご紹介をさせていただくとともに、ぜひ学校で活用する様子を取材に行かせていただければと思っています。
(為田)