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戸田市立新曽小学校 授業レポート No.2(2021年6月23日)

 2021年6月23日に戸田市立新曽小学校を訪問し、小林湧 先生が担当される6年2組の道徳の授業で、子どもたちが一人1台もっているChromebookをどのように使うかというルールメイキングに取り組む様子を参観させていただきました。
 授業後に6年生の先生方と一緒にディスカッションをさせていただく機会がありました。小林先生からは、これまでの授業の流れなどについてお話を伺うことができました。
 最初、ルールメイキングを始めたら、“○○したらダメ”と禁止型のルールばかりが出てきてしまったそうです。そこで、今度は「Chromebookを賢くなるための道具として使うにはどういうことができればいいのか、を出していく形で今回の授業となったと教えてくれました。

 たしかに、ルールを決めるときに「○○したらダメ」という禁止型にするか、「○○できたら、~~をしてもよい」のようにできることを増やすためにスキルやマナーを身につけてもらうか、というのは大きく違うと感じました。子どもたちに、自由にChromebookを使いこなしてもらうために、どんなルールを作るべきなのか、というのを考える授業はチャレンジングではありますが、必要なことだと思います。
 授業を参観させていただいて感じたこととして、「これができるようになったらいい」というスキルをみんなで出してゴールに向かって積み上げていく方向性と、逆に「レベル1では、こういう新曽っ子になればいい」というゴールのイメージからそれに関連するスキルを出していく方向性と、どちらも考えてみるのもいいのではないでしょうか、という話をしました。
 例えば、「わからないことがあったら、自分ですぐに調べて、それをみんなにわかりやすく教えてあげられる」とか、「下級生にプログラミングを楽しく教えてあげられる」とか、そうしたゴールのイメージを持つことで、授業の中で挙げていたスキルがより明確にイメージできるのではないかな、と思いました。
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 新曽小学校は昨年度の戸田市小・中学校児童生徒プレゼンテーション大会で、6年生が「学びのコントローラーを持とう」というタイトルで銀賞を受賞しています。非常に印象的なプレゼンテーションだったので覚えているのですが、この「学びのコントローラーを持てる」というのもゴールイメージのひとつだと思います。
 例えば「自分で学びのコントローラーを持つ」をレベル1に設定したら、そのためにどんなことができればいいのか(=どんなスキルがあればいいのか、どんなマナーを守れたらいいのか)を考えていくことができると思います。
 参観させてもらった授業では、キーボード入力ではなくて音声入力や手書き入力をしている子たちもいました。こうしてTPOにあわせた入力方法を自分で選べるようになるということも、Chromebookが子どもたちに与えてくれる大きなことだし、「自分で学びのコントローラーを持つ」ことに繋がると思います。ゴールとして「自分で学びのコントローラーを持つ」があることで、「手書き入力もやり方は知っているほうがいいな」とスキルに書き足してくれたりするといいな、と思います。
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 ゴールのイメージをみんなで出し合って、練り上げていくのも勉強になるのではないかと思います。Jamboardやロイロノート・スクールなどを使って協働していくこともできそうです。

 これから6年2組だけでなく、6年1組と6年3組でも取り組んでいくとのことですので、どのように6年生たちがルールメイキングを続けていくのか、また授業を参観させていただきたいと思いました。

 No.3に続きます。
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(為田)