秋田県立秋田南高等学校の中村東 先生が担当されている数学IIIの授業をオンラインで参観させていただきました。No.1で紹介した授業の翌日の授業の様子をレポートします。
前時の授業の振り返りをした後で、中村先生は前時と同じようにLibryで正答率を表示して見せて、正答率が低い問題を解説していきます。
秋田南高校では、学校指定の副教材をLibryを使って提供しています。Libryで、生徒が取り組んだ問題の正答率をまとめて見ることができるので、中村先生は、Libryの先生画面で確認できる各問題の正答率を一覧で見せていました。
生徒はLibryで問題を表示し、ノートに解いていきます。解き終わったら自己採点をし、そのノートを撮影して提出することができます。
これまでの授業では、宿題や課題を解いたノートは、提出されたら生徒の手元には残りませんし、返却したら先生の手元には残りません。Libryでは撮影して提出したノートを先生が投映して、解説することができます。それぞれの生徒が解いたノートを先生が見ることができて、それを共有できることは、授業で検討するときに非常に便利な機能だと思います。
ノートをみんなで共有しながら見る活動は、Libryを使って行うだけではありません。中村先生は、その場で生徒が解いているノートを先生のiPadで撮影して、その場でスクリーンに投映して共有しながら解説することもしていました。
解説をしたら、Libryで問題集の問題を選び、自分で解いて採点し、そのデータを共有していく、ということで習熟を図っていきます。
Libryの画面に表示される問題一覧で、生徒は自分の学習履歴を見ることができます。すべての学習履歴を見れば正答した問題も誤答した問題も表示されますし、「間違いっぱなし」や「まだ解いていない」を選ぶことでフィルタリングもできるようになっています。こうして、生徒たちは一人ひとりが自分の学習状況にあった問題に取り組むことができるようになっています。
一人1台の端末を使って、Libryで自分の学習状況にあった問題に取り組んでいる授業ですが、すべてがChromebookで完結している学びではなく、中村先生とクラスメイトと学ぶからこそできる学びの形になっています。デジタルをどれくらい、これまでのデジタルがなかった数学の授業にアドオンするのか、ということを考える機会になる授業だと感じました。
(為田)