弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。
3年生のクラスでは毎年、「学校にある問題を探そう」という活動をしています。一人ずつ、schoolTaktでワークシートに問題を書いていきます。「問題」と言われると、算数の問題や漢字テストの問題を思い浮かべる子もいるようですが、そうではなく「学校のなかで、こうなったらいいなあ、と思うものを探してみましょう」と言うと、いろいろな問題を見つけてくれます。
最初は、自分のワークシートだけを見られるようにしておいて、問題を見つけて書くことに集中してもらいます。そして、途中でクラスメイトのワークシートも見られるようにします。「他の人のワークシートを見て、自分が見つけられなかった問題を発見したら、それも自分のワークシートに書いていいですよ」と伝えています。
できるだけたくさんの人数で探す方が、いろいろな問題を発見できる、ということを体感してほしいな、と思っています。また、「あ、そういう問題もあるか…」とクラスメイトに対して思える機会があれば、多様な考えを肯定的に捉えることもできると思っています。
次の時間では、みんなで見つけた問題を「あなたが校長先生ならどう思う?」と言って、マトリックス上に分類していきました。
schoolTaktで作った課題テンプレートに、みんなで見つけた問題をテキストボックスに入力して、その横に「大事だ/大事じゃない」の軸と、「すぐやろう/そのうちやろう」の軸とを用意します。
「あなたが校長先生なら…」という前提なので、学校のためを思って考えてほしい、ということと、一人ひとり違う考え方になることもある、ということを伝えて、問題のテキストボックスを、「大事だ/大事じゃない」の軸と、「すぐやろう/そのうちやろう」の軸とで考えて、子どもたち一人ひとりにドラッグして配置してもらいます。
自分の通う学校をテーマにすることで身近な問題を見つけやすいのではないかと思い、このテーマ設定でやっています。
身の周りを見て問題を探していく体験と、マトリックスを作って何かを自分なりに手を動かして評価することを体験してもらうことがねらいです。そして、できればこれをおもしろいと感じてもらえればいいな、と思っています。
No.2へ続きます。
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(為田)