弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで、コンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業「カズトロジー」を行っています。
2022年4月26日、「ことばをたぐろう」の活動をした授業の最後に、5分間だけ、僕がこのところずっと考えている問題について、3年生のみんなに相談に乗ってもらいました。
その問題とは、ある小学校で先生方と議論した、「考える力とはどういうものか」という問題です。自分だけで考えていてもわからないので、3年生はどんなふうに「考える」ということを考えているのだろうと思って、「考えるってどういうことだと思う?」と尋ねてみました。
すると、3年生たちは、手を挙げていろいろな言葉を口々に言ってくれたのですが、良い表現も多かったので、できるだけたくさんの子の表現を聴きたいと思い、その場でschoolTaktでワークシートを作成してみんなに送り、書いてもらうことにしました。3年間、schoolTaktを使って一緒に勉強してきた3年生たちなのですが、教材を僕が作っているところは見たことがなかったので、「先生、いまつくってんの?」「はやく送って」と言われながら、ワークシートを送りました。
子どもたちからは、「答えを探す」「何かを一生懸命探す」「頭を働かせる」「考える=自由」など、さまざまな意見が寄せられました。「全然わからない」という子もいました。他の人の意見も見られるようにして参考にしてもOKにしました。言葉ではなく、絵を使うのもOKにしました。考えたけどわからなければ、「わからない」と書くのも、白紙で出すのもOKにしました。(パンダの絵が多いのは、何の流行だろう…)
特に印象に残った表現は、2人の子が書いていた、「考える=自由」という表現です。「考えることが自由につながる」という意味だったのか、「(どんなことでも、)考えるのは自由だ」という意味だったのか、どんなふうに考えていたのか、さらに聴いてみたいなと思いました。
こうした抽象的な問いをいままであまりしたことがなかったのですが、3年生でも自分たちなりの表現で書こうとしている様子が見られたので、今後、こども哲学的な実践もやってみたいな、と思いました。また、もっとぎっしり字数を使って書いてもらったり、どんなときにそう思うのかを書いてもらったり、そういう活動にも繋げていきたいと思いました。
No3に続きます。
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(為田)