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日本女子大学附属豊明小学校 授業レポート No.3(2022年9月15日)

 2022年9月15日に日本女子大学附属豊明小学校を訪問し、田中栄太郎 先生の担当する5年わかば組の理科の授業を参観させていただきました。3時間目と4時間目の2コマ連続の授業でした。

 理科室で席替えしたばかりだったので、最初はアイスブレイクをしていました。一人1台のiPadに「呼ばれたいニックネーム」を書いて、テーブルごとで一人ずつ順に指名してニックネームを呼んでいく「ネームトス」と、一人ずつ早口言葉を言う回数を増やしていき失敗したら大きな声で「いえーい!」とハイタッチし合う「ミャンマーミャンマー」の2つのアクティビティをしました。お互いを呼び合うこと、ハイタッチし合うことで心の距離を縮め、失敗しても盛り上がることで失敗を恐れない気持ちを育て、クラスの心理的安全性を高めることをねらいとしているとのこと。

 アイスブレイクの後、「植物の成長 開花・結実」についての授業がスタートします。最初に、これまで植物について学んだことをふりかえって、ロイロノート・スクールに書いていきます。理科室にはホワイトボードの両脇にモニターがあり、そこに田中先生のロイロノート・スクールの画面を映しながら、ホワイトボードに板書をしていきます。

 田中先生は、授業でみんなに見てほしい図版などをロイロノートでカードにしてあり、それを画面配信して、子どもたちの手元のiPadで見られるようにしていました。子どもたちは、iPadで図を見ながら、ノートをとっていきます。

 花の図をロイロノート・スクールで画面共有して提示して、その図を見ながらノートに同じ図を描く活動もしていました。
 図を描いている途中で一人の子が「先生、この図、送ってください」と言うと、田中先生は、「一緒に絵を描く作業をした後で送ります。“じっくり時間かけて描いて復習したい”という人もいるだろうから、そういう人のためにあとで送ります。でもいまは、自分の手を動かすことは大事です」と言っていました。
 ロイロノート・スクールを使って図を共有するのは簡単にできますが、「いつ共有するのがいいのか」については、どのような学びを子どもたちにしてほしいのかによるものだと改めて感じました。

 花の図をノートに描いて、おしべとめしべについて見た後で、「なぜ、おしべとめしべに分かれているのか?」と田中先生は問いかけ、おしべとめしべに分かれている理由を推測して、ロイロノート・スクールで書いて提出してもらいます。

 田中先生は、「はじめの自分の考えを書いてください。提出箱に出してもらいますが、共有はしません」と言っていました。この一言で、「間違えても恥ずかしくない」という雰囲気を作ることができ、子どもたちは推測を書きやすくなると思いました。

 No.4に続きます。
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(為田)