澤田英輔 先生・仲島ひとみ 先生・森大徳 先生 編『読む力をつけるノンフィクション選 中高生のための文章読本』を読みました。1篇5~10分ほどで読める長さのノンフィクションの文章が20篇、収録されています。
いろいろな種類の文章が読めるので、中高生が読んで「あ、このテーマ好きかも」「この人の書いた本、読んでみたいな」と思えるものに出会う可能性が高そうだと思いました。
「ノンフィクション選」なので、誰がどんな意図で選んだのか、ということが非常に大切な点になります。中高生の「読む」様子をたくさん見てきた選者の3人の先生方がどんな気持ちでこの文章を選んだのかな、と思いながら1篇ずつ読み進めていきました。
それぞれの文章に、「手引き」がついていて、説明してみよう、とか、考えてみよう、とか、発問されています。それぞれの文章を読んでいく「手引き」にしたがって、考えたことを書いてみるといいなと思いました。授業支援ツールやクラウドツールを使って、みんなで共有してもおもしろそうです。
また、本の最後にある「読書の手引き」のなかで、「読書で人とつながる」ために読書会をしよう、と書かれていました。対面はもちろん、オンラインでの読書会やSNSなどを活用しての読書会など、いろいろと繋がるといいと思います。
読んだ後に「書いてみよう!」と思えるか、「他の人はどんなことを書いたのかな…?」と興味を持てるか、「読書会、やってみたいな…」と思えるかは、コンテンツの良さに大きく左右されると思います。
中高生がこの本を読んで、「この文章おもしろ!」と選ぶのはどの文章なのか、見てみたいなと思いました。
(為田)