教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

授業で使えるかも:ChatGPTとの対話を見て、どういうところが良いか評価する

 ChatGPTは、2022年11月末にOpenAIがリリースした対話に特化した言語モデル(と、このモデルを使ってユーザーが対話するためのWebサービス)で、対話をすることができます。最近、いろいろな人がいろいろな質問をChatGPTにしてみて、いろいろな会話がされているのを見て、自分も試してみたいなと思い、試してみました。

 サイトにアクセスして、IDを作成して、さっそくChatGPTとチャットを始めてみます。まずは挨拶から。

 まずは学校の課題を代わりにやってくれそうかな、と思ったので、歴史の問題に出そうな、「織田信長徳川家康の関係について、どう思う?」と訊いてみました。

 うん、ちょっと惜しい、という感じかな…。なんかもう少し…という感じがします。「AIに答えさせたら、こんな回答が返ってきました。どこをどう直すべきだと思うか、書きなさい」とか、大学入学共通テストで出題されそうですね。

 教育ICTリサーチブログらしく、「学校のデジタル化って、何のため?」と訊いてみたら、なかなか良いことを返してきました。織田信長徳川家康についての返答よりはずっといい感じがします。

 言語によって回答が違うのだろうなと思ったので、似た内容を英語で「What do you think a digital implementation make Japanese schools better?」と質問してみました。箇条書きにしてくれて、最後にサマリー(要約)までつけてくれています。ChatGPTの学習データの量が英語だと多いのかな、と思いました。

 日常生活ではどうだろうと思い、横浜のお土産について訊いてみたら、なかなかユニークな返事が返ってきました。

 横浜のお土産を訊いたのに、最初に出てくるのが「山手線のトイレットペーパー」ってどういうことなのだろう…。「横浜ランド」とか、「横浜タワー」とか、どうなってるんだ…?これ、全然知らない人は危険だな…。返ってきた内容について検索かけてみることも大事ですね。(そうなったら最初から「横浜 土産」で検索をかけるべきですね)
 「これっておかしくない?」と気づけるミスはいいですけど、横浜のことを知らない人は、「横浜ランド」も「横浜タワー」も実在を信じてしまうかもしれないと思いました。

 最後に、「教育ICTリサーチブログに記事を書いてくれませんか?」と訊いてみたら、断られてしまいました。

 「教育ICTリサーチブログでは、どんな情報が得られますか?」と質問したら、なかなかモチベーションが上がる返事が返ってきました。

 教室で子どもたちと一緒にChatGPTとのやりとりを見て、ChatGPTの良さともう少しなところをPMIチャートなどでまとめたり、どんなときに使ったらいいと思うかを話し合ったり、授業で使ってみてもいいように思いました。
 こうして使ってみることで、長所と短所もわかりますし、背景にあるテクノロジーに興味を持ったり、このテクノロジーがどう使えるかについて考えたりするきっかけにもなると思います。

(為田)