教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

学校は「シーニアス・モデル(scenius = scene + genius)」を目指したらいいと思う

 ちょっと前になるのですが、いつも聴いているポッドキャスト「Off Topic」の「#143 【2022年まとめ】“システムルネッサンス”」のなかで、「シーニアス」という言葉を知りました。この「シーニアス」という言葉、「scene + genius」からできている言葉で、ブライアン・イーノが1996年に作った言葉だそうです。

ブライアン・イーノは、1996年に「scenius(シーニアス)」という言葉をつくった。「scene + genius」。文化的および知的進歩の多くは、あるシーン(やリアルな場所)から、一種の集合的魔法をおこした多数の人々の産物であると主張した。文化的なシーンから切断された孤独の天才としての「genius(ジーニアス)」がイノベーションを促進するのではなく、私たちは「シーニアス・モデル」に集中すべきだとイーノは言った。

【参丞EEL便#034】 職場から「おしゃべり」が失われている? | 遊刊エディスト:松岡正剛、編集工学、イシス編集学校に関するニューメディア

 「ジーニアス(genius=天才)」と「シーニアス(scenius = scene + genius)」という2つの言葉を聴いて、学校とは「ジーニアス(genius=天才)」を育てることを目指すというよりは、「シーニアス(scenius = scene + genius)」が育つ場を目指すといいのではないかな、と思いました。
 学校が、イノベーションとまで大きなことでなくても、一人の才能を伸ばしていく「ジーニアス」を育てる場を目指すのではなく、学び合いが生まれたり、才能を磨きあったり、他の人に憧れたりする、そんな「場(=シーン)」であったらいいな、と思います。

◆ ◆ ◆

 「シーニアス(scenius = scene + genius)」という言葉を教えてくれた、Off Topic、下に貼っておきます。テクノロジー関係のいろいろなニュースを聴けるポッドキャストです。

(為田)