2023年2月8日に富士見市立針ケ谷小学校を訪問し、神薗亜寿沙 先生が担当する3年1組の社会の授業を参観させていただきました。今回は、富士見市の発展について考える授業でした。
今回の授業のめあては、「写真やグラフからわかったことを発表しよう」となっていて、副教材「ふじみ」に載っている、昭和34年と平成27年の富士見市の航空写真を比べて考えたことを、一人1台のWindowsタブレットでオクリンクを開いて書いていきます。「二枚の写真の1つは、いろがついている」「平成27年の方は田んぼが少なく、家が多くて、昭和34年の方は、畑が多いなどのコメントが書かれていました。
みんなが書いたことを提出した後で、それをクラス内で読み合う時間をとりました。自分の書いたことをクラス全員に向けて口頭で順に発表していくのではなく、こうして読み合う時間をとることで、クラスメイトが書いたことをより多く読むことができます。
みんなで読み合っていった最後に、神薗先生は、どんなキーワードがあったかな?ということをまとめていきます。「共通のキーワードは?」と質問すると、「増えている」「多くなっている」という言葉が、多くの人の書いた文章の中にあったことがわかりました。
どんな言葉がキーワードなのかがわかることで、「そうか、そういう言葉を入れるのもありだな」と思って、自分で書いた文章にキーワードを書き加える子も出てきます。オクリンクでは、書き直したものをもう一度送り直すことができるので、一度提出した後でも自分でより良い考え方ができたら、書き直してより良いものにしようという動機が生まれます。
こうして、自分で「もっと書き直したい」と思えるような授業になるのは、先生とクラスメイトと一緒に書いたことを読み合い、キーワードを見つけたりする活動があるからだと思います。
授業の最初で、富士見市について神薗先生がインターネット検索をする様子をモニターにずっと投映していたのですが、検索結果から画像を選ぼうとしたときに、子どもたちから「“すべて”の横にあるよ、“画像検索”!」とヘルプがありました。検索結果のなかから画像だけを選んで表示させることを教室全体で学ぶことができました。
こういうふうに子どもたちが先生をサポートしてくれるような授業になっているのも、とてもいいと思います。子どもたち同士で教え合う関係もできてくれば、端末を使ってできることがどんどん増えていくと思います。
No.2に続きます。
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(為田)