教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

プログラミングの授業には、心沸き立つ瞬間がほしいなと思う

 小学校でプログラミングの授業を教えることが、ときどきあります。また、プログラミングの授業を参観させてもらうことも、ときどきあります。僕は、プログラミングって、最初は楽しいものであってほしいと思うのです。それはキャラクターが出てきてくれるとか、ゲーム形式になっているとか、そういう「楽しい」じゃなくて、「こんな感じにしたらおもしろくね?」とか、「こうやったらうまくいく気がするんだけど!?」とか、そういう心が沸き立つ瞬間がある楽しさです。

 弊社フューチャーインスティテュートが、20年くらい前にパソコン教室を運営していたときに、「Educable Moment(=教育効果が最大になる瞬間)」という言葉をスタッフの中で使ってました。プログラミングの授業してて、子どもたちが楽しそうにプログラムに没頭していくのって、上で書いた心が沸き立つ瞬間だと思うんです(だいたい悪い顔してたり、ニヤけてたりしますよね)。思いついちゃったアイデアをやってみたいな、と思う瞬間。そして、それを苦労してプログラムして実現できた瞬間。そのタイミングでプログラミングが楽しくなるんじゃないかと思うんです。
 この心が沸き立つ瞬間って、Educable Momentだな、と思うのです。そういう瞬間が、いま教えているプログラミングの授業にあるか、僕は考えていきたいなと思います。
 心沸き立つEducable Momentのためには、ある程度の基礎スキルは必要なので、基礎スキルを身につける時間は必要なんですけど。授業でしっかり時間をとれないと、結局基礎スキルを練習しているばっかりになって、Educable Momentは生まれません。これって、教材の問題だけではなく、授業づくりの方の問題もあるよなあ、と思うのです。
 心が沸き立つ瞬間があるならば、ブロック型のプログラミングだろうと、テキストプログラミングだろうと、何ならプリントを使った「プログラミング的思考」でも、なんでもいいと思っています。

 小学校でも中学校でもいいと思いますけど、プログラミングを自分で好きなようにいろいろといじってみて、好きにプログラミングやってみて、楽しかったら自習したり、クラブ活動でやったり、家で続けたり、プログラミング教室行ったり、そういうふうに続けていければいいんじゃないかな、と思うのです。最初に心沸き立つ最高の出会いを授業で作ってあげたいな、と思います。

 …そんなことを考えていると、僕はプログラミングは家庭科の調理実習とか、体育でやる球技とか、音楽での合奏とか鑑賞教育とか、そういう感じでやりたいのかな、とも思ったりします。

 ちょっとプログラミングの授業の企画を考えていて、そんなふうに悩み深くなりました。僕は僕で、Educable Momentを埋め込んだ授業を作っていきたいな、と思います。

(為田)