教育ICTリサーチ ブログ

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関西学院初等部 授業レポート No.2(2023年11月8日)

 2023年11月8日に関西学院初等部を訪問し、宗實直樹 先生が担当する4年B組の国語の授業を参観させていただきました。前の社会の授業での問いがとても盛り上がり「ここで終わるの!?社会のつづきをやりたい!」という子どもたちが言うので、社会の授業が延長され、ふだんよりも短い時間で行われた国語の授業では、みんなで冬の俳句を作りました。
 俳句を作り始める前に、宗實先生がロイロノート・スクールで冬の季語を全員に送ります。先生から送られた冬の季語だけでなく、自分でiPadを使って調べた自分なりの冬の季語を選ぶ子もいました。

 子どもたちに訊いたら、これまでにもクラスで句会をしていて、今回が3回目になるそうです。「夏のときはね…」と俳句を作った授業のことや、クラスメイトが作った俳句のことを教えてもらいました。
 宗實先生は、夏の俳句を作ったときの季語やお題、作品例が書かれたカードをプロジェクタで提示して、簡単なふりかえりをします。こうして以前に使った解説をすぐに見せることができるのも、ICTを活用する良さです。

 それぞれに季語を選んで、俳句を作り始めます。子どもたちだけでなく、宗實先生も一緒に作っていました。先生も子どもたちの俳句にいろいろとコメントするだけでなく、同じ作者として俳句づくりに取り組むのは、子どもたちもうれしいのではないかと思いました。
 俳句が書けた人から、ロイロノート・スクールの提出箱へ送ってもらいます。この後、クラス全員で好きな俳句に投票をするので、誰がどの俳句を作ったかはわからないように、提出箱では名前を非表示にしてあります。宗實先生の俳句も提出されていましたが、どれが先生の句かはわかりません。

 宗實先生が、一つ一つの俳句にロイロノート・スクールの赤ペンで数字を書き込んでから、ロイロノート・スクールのアンケート機能で好きな俳句の番号を書いて投票してもらいました。

 投票数が多い順に発表されて、「天」「地」「人」の3つの賞が与えられていました。それぞれの賞が与えられる番号が発表されると、子どもたちからは歓声があがります。選ばれた子はうれしそうです。宗實先生の作品は残念ながら選ばれませんでした。笑いながら「自信あったのに…どれかわかる?」と子どもたちに訊くと、何人かの子どもたちがあてていました。

(為田)