教育ICTリサーチ ブログ

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書籍ご紹介:『ぼっち現代文 わかり合えない私たちのための<読解力>入門』

 現代文講師・文筆家の小池陽慈 先生の著書『ぼっち現代文 わかり合えない私たちのための<読解力>入門』を読みました。好きなシリーズ「14歳の世渡り術」の1冊です。

 タイトルの「ぼっち現代文」というのがとてもいいな、と思います。著者である小池先生も人間づきあいが苦手と書いていましたが、本を読めばいろんな人間づきあいを擬似的に体験することもできます。「はじめに」で小池先生が書いていた文章がとてもいいな、と思います。こんな感じで文章を読んでいく国語の授業もいいな、と思いました。

人間関係を考えるうえで助けになった10冊の本を取り上げています。それを読みながら、そうしたことについて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。せっかくですので、国語(現代文)の学び方や知識なども確認しつつ。(p.12)

 10冊の本を国語の授業のように読んでいきながら、登場人物の心情を読み取ったり、気持ちのお約束(コード)、述語の話、詩の話、接続表現や指示語の話などについて紹介されていきます。

 「ぼっちな状況を、本が救ってくれた」という人はたくさんいると思うので(僕も人生の一時期、確実にそうだった)、こういう本を読んで読書で世界を広げてくれたらいいな、と思います。
 最近は、電子書籍の読み放題サービスも出てきているので、こうした本こそ中学生・高校生の端末で読めるといいな、と思います。

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(為田)