少し前にテレビで、老朽化した下水管の陥没事故を防ぐために、配管の内部を検査する「ミミズロボット」が特集されているのを見ました。従来の検査ロボットでは、下水管の「小径」「複雑な曲がり」「長距離管」の十分な検査ができなかったのが、ミミズの動くメカニズム(蠕動運動)を模したロボットで検査ができるようにしたそうです。
開発しているのは、「バイオメカトロニクス」を研究している中央大学 中村研究室です。生物や生体の動きに着目したロボットの研究開発をしています。
下水管のなかを検査できるミミズロボットの解説動画を見ることもできます。
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中村研究室発のベンチャー企業 株式会社ソラリスのページもおもしろいです。
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こういういろいろな形で社会に関わっているテクノロジーは、たくさん教室で子どもたちに見せてあげたいなと思っています。ロボットもなんとなく人型を思い浮かべる人が多いかもしれないけれど、人の全身でなくて体幹をサポートしたり、足腰を強化したり、人型の一部がロボットになるのでもいいし、そもそも今回のミミズロボットのように人型でなくてもいい、というのを子どもたちとわいわいと話をすると、テクノロジーにも興味が湧くかもしれないし、逆に生き物の身体の仕組みに興味が湧くかもしれないと思います。
(為田)