引き続き、JAPET&CEC成果発表会。もうひとつの基調講演は、文部科学省 生涯学習政策局 情報教育課課長 豊嶋基暢 氏。講演タイトルは同じく、「教育の情報化政策」でした。
教育の情報化が目指すもの、は平成23年に作ったもの。4年経っているが、目指しているものは変わっていない。情報教育、教科指導における情報通信技術の活用、校務の情報化。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
政府の立ち位置の確認です。 pic.twitter.com/NYjX7M75ru
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
最近の動向。いろいろな動きが出てきている。4月1日から教育委員会制度が変わる。総合教育会議。ここにICTが乗っかっていく可能性がある。来年度予算の話だけでなく、これからの教育をどうするか、ということを決めていける場となる。 pic.twitter.com/kSDszWkttN
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
学びの内容だけでなく、学び方、その評価の仕方、というのを、初等中等教育における教育課程の基準等の在り方について(諮問)=アクティブ・ラーニングの充実。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
まち・ひと・しごと創生総合戦略には、遠隔教育等におけるICTの活用が入っている。公立小中学校の適正規模・適正配置等に関する手引においても、ICT活用が入っている。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
これだけ多くの動きが出てきていて、それぞれにICTが入ってきている。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
プラスして、Windowsクラスルーム協議会、教育情報化推進ステイトメント2014(首長も名を連ねているのが特徴)、ICT CONNECT 21の動きもある。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
こうして見ると、本当にいろいろな政策の中に「ICTの活用」が入ってきていることがわかる。
すごいことをやってください、とは言っていない。少しずつできることをやっていくべき。ただし、もたもたするな、ということを言いたい。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
ICTを活用した教育の意義。ICTの特長を生かすことによる教育の質の向上については、すでになされ始めている。いっぽうで、ICT化が進む社会への対応力の育成を、発達段階の子供達に行わなければならない、ということ。 pic.twitter.com/VmBBMtjczl
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
50校くらいの学校を見学したが、うまく活用できている学校で共通しているのは、タブレットが起動しているのは10分くらい。むしろ、他の学習活動の時間の方がずっと長い。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
ここ、10分くらいと書きましたが、もしかすると書き間違いだったかもしれません。とにかく、5分とか10分とか、短い時間しかタブレットを使っていない、というくらいの授業でいい、ということです。今の授業に「on」する形で使えばいい。
タブレット端末の導入・拡張などに取り組んでいる自治体は、全部で1800あるなかで、200だけ。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
どこもかしこもやっているイメージすらありますが、そんなことはないのですね。行政の規模の大きさを感じます。リーダーがいる自治体は走り出せますが、そうでない自治体はまだスタートできていない、という感じでしょうか。
後ろからスタートする自治体は、これまで3年間かけて構築した類型を、そのまま使える。1日では無理だが、1年は圧縮できる。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
本当にその通り。類型を参考にして、できるところから始めて、成功事例を積み重ねて欲しいです。逆に言うと、ここからは「導入した」というだけでは評価されなくなってくる、ということだと思います。先生方の授業が良くなるように、サポートをしていかなくては、と思いを強くしました。
平成21年に電子黒板を整備して、平成25年度の調べで、まだ活用率は約6割が10%未満。この数字は先生を責めているものではない。事例もなく、「使ってください」と言われて、できるはずがない。事例集を文科省で出している。 pic.twitter.com/Kes7QlqAvd
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
文科省は、まずは先生がICTを使って授業をできるようになってほしい。だが、最終的には、生徒たちがICTを使って学習活動をしてほしい。教員は、主体的な学びを引き出すことができるようにならなければならない。 pic.twitter.com/NsNXCVJech
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
先生たちは、導入部分でICTを使っているケースが多い。グラフでいうB1のところ。でも、本当に良い授業になっているのは、クロージングのところ。生徒たちの発信部分(C2やC3のあたり)でガクンと数字が落ちる。 pic.twitter.com/XPGGTrUrXP
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
すごく明確に、「ICTを使って授業をどうしたいのか」という過程についてわかりやすく、数字を見ながら説明してもらえました。最終的には、生徒たちがICTを使って学べるようにしたい。そのために、まずは先生がICTを使って授業をできるようになってほしい、という優先順位なのですね。
ICTを活用した教育の推進に資する実証事業。 pic.twitter.com/APRQyXVb2w
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
事例集はうまくいっている事例ばかりが通常入っているが、今年は「うまくいかなかった」事例集も作ってみた。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
ICTの活用の方向性。電子黒板と黒板を両方使う。タブレットと紙のノートを両方使う。良い授業実践だと、しっかりノートを書かせていることが多い。 pic.twitter.com/tfLxglPpqZ
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
環境整備とICT活用指導力向上は、車の両輪。整備されなければ指導力が上がらない、というのは詭弁。何をしたいから、何がいま、どれくらい必要なのか、をしっかり持たなくてはならない。鶏が先か、卵が先か、という問題ではない。両方やる、ということ。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
校内研修で、先生方が協働学習をしている。そこまでしなければ、変わっていかない。取り組みは学校レベルでできるように、サイクルがまわるように、仕組みを組まなければならない。そのために、校長が大きな役割を担う。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
学習規律の確立は基礎。発表するときはタブレットは置いて、しっかり手を挙げる。そうした規律が確立していなければ、小学校低学年などはぜったい無理。
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2015年3月6日
すごく情熱が伝わってくる講演でした。先生方向けの研修をただの操作研修でなくて、こうした文科省の取り組みの方向性とか、将来の社会の姿とかにまで視線を上げてもらえるように、組み込んでみたいなと思いました。