教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教育ICTの参考にももちろんなる!~『史上最強のアクティブ・ラーニング読本』

 7月に書店で見つけて、なんて豪華な執筆陣…と喜んで買い求めた『史上最強のアクティブ・ラーニング読本 AL時代の授業&学級づくりを本気で考える。』をようやく読み終わりました。
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 このブログでは、ICTの活用について、さまざまな実践事例を集め、紹介していきたいと思っている部分があるのですが、いろんな先生方の授業を見させていただくと痛感するのは、「結局授業力なのじゃないか」と思うわけです。授業力というのは、授業の設計というのもあるだろうし、見取りが上手とか、子どもとの距離感の取り方とか、いろいろあると思うのですが。
 ICTは、その先生が持っている授業力を増幅させるだけだなあ、と。ICTを上手に使って授業をされている先生は、きっとICTがなかった頃から授業は上手だっただろうな、と思います。

 この本の中では、ICTはメインテーマではありません。もちろん、新潟大学教育学部附属新潟小学校の片山敏郎先生とか、放送大学の中川一史先生とか、ICTを使った教育ではさまざまなところで講演を聞かせていただいていたり、文章を読ませていただいている先生もたくさん登場します。あ、いつもお世話になっています、京都教育大学附属桃山小学校の木村明憲先生の実践も紹介されています。
 でも、当たり前ですが、それ以外にも、さまざまな良い実践をされている先生は日本中にたくさんいらっしゃるのです。そうした先生方の授業の方法とか、その裏側にある考え方とか、そうしたものももっと学びたいな、と思わせられる本でした。
 教室での先生方の言葉使い、見取りの方法、立ち居振る舞い、いろいろなところをもっともっと学びたいと思いました。そして、そうした昔からある教室での先生方の知見を増幅するために、「どうICTが使えるのか」「ICTを使う方がいいところはどこなのか」、そうしたところを考えていきたいと思います。

 …ということで、先生方、「この本、参考になるのではないか?」などという本がありましたら、ぜひご推薦ください。読書の秋に、たくさん読み込んで、パワーアップしたいな、と思っています。

(為田)