教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

山形市教育研究会メディア教育部会研修会レポート No.1(2019年9月18日)

 2019年9月18日に、山形市教育研究会メディア教育部会 第4回研修会に、講師としてお招きいただきました。今回の研修タイトルは、「EdTechって何?~テクノロジーが学校をどう変えるか、体験してみよう~」としました。
 会場は山形市総合学習センターのPC室で、室内にあるコンピュータの数を上回る先生方に参加していただきました。山形市教育研究会メディア教育部会の研修会には、昨年も同じくお招きいただきました。こうして継続的に機会を与えていただけることに感謝しています。
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近い未来の学校はどんなふうになるでしょう?

 最初に、EdTechとは何かを訊いてみました。まだまだ、EdTechやxTechとは何かという話をして、ICTを活用したさまざまな授業の事例を挙げて、「EdTechとは何かという定義は一度置いておいて、“学習者中心の学びが実現できるか”」というところで考えましょう、という話をしました。
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 Society 5.0の動画を見たことがない方が少しいらっしゃたので、動画を一緒に見てみました。登校前までの風景が描かれている動画ですが、「この子たちは、この後、どんな学びを学校でするのでしょう?」ということを考えてもらいつつ、研修をスタートしました。
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https://www.gov-online.go.jp/cam/s5/www.gov-online.go.jp

schoolTaktを使って情報共有

 最初に、schoolTakt(スクールタクト)を使って、自己紹介と今日の意気込みを書いてもらいました。朝の時間に健康観察をしている学校も多いと思いますが、こうして全員が自分の状況を書き込んで、それをみんなでシェアして、いいねをつけたりコメントを書きあったりすることができれば、情報量も増えるし、お互いのコミュニケーションを促進するということを伝えました。
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 初めてschoolTaktに触れる先生方が多かったのですが、キーボードでスラスラと入力してくれました。教えていないけれど、写真を入れてくれたり、文字が回転していたり、こういう楽しいことを子どもたちもしてくるので、それを楽しめばいいと思います。
 こうして実際に自己紹介を見てみると、一人ずつに話してもらうよりもずっと多くのことを先生方は書いてくれています。これを短時間で行うこともできるし、それが記録として残ります。こうした点は、schoolTaktを使うことの良いところだと思います。
 さらに、この形であれば、必ずしも教室にいない子も、こうした情報共有に参加できます。テクノロジーは、こうして教室のあり方を変えていきます。
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 また、先生方が入力した文章のなかから、多く使われている単語を見ることができます。今回は自己紹介だったので、「今日は」「テクノロジー」「学校」「楽しみ」「体験」というような言葉が多く入力されていたことがわかります。
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 こうした機能があれば、自己紹介でなくて、例えば調べ学習でやってみたら、多くの児童生徒が書いている内容を大まかにつかむことができます。また、ここにキーワードが上がってこない場合は、先生の方で追加でキーワードとして生徒に伝えることもできます。

 こうして、実際に先生方にICTを組み込んだ学習活動に似たものを体験してもらうことで、先生方が「では、こういう授業もできるのではないか?」と思ってもらえれば、それがこの研修の何よりの成果になると思っています。


 No.2に続きます。
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(為田)