教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

休校×ICTでやれたこと No.1 「Google Classroomを使って遠隔授業」(開智学園総合部)

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が打ち出した小中高校や特別支援学校などの臨時休校が2020年3月2日から始まりました。休校の状況にあっても、ICTを活用することで教育活動などを継続している学校の実践を「休校×ICTでやれたこと」として紹介していきます。

 今回は、開智学園総合部小林健吾 先生からご報告いただいた実践で、「Google Classroomを使って遠隔授業」です。

Q1:どんなふうに使っているかを具体的に教えて下さい。

小林先生:児童向けに授業の課題を共有する際に、Google Classroomを使っている。学習状況や健康状態も、Google Formで保護者の方に回答してもらっている。
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小林先生:授業用のアプリケーションとしては、ロイロノートを使っている。授業中の課題や、家庭学習の課題として、スマイルドリルをやってもらっている。休校中の課題は、期限だけを決めて好きな時間に取り組んでもらっている。課題については、適宜コメントや採点などをしている。進捗状況を見て、必要であれば児童保護者宛てにGoogle Classroomで連絡をしている。また、協働編集者に教員も入れてチェックをしている場合もあり。
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Q2:「もっとこうであればよかった」ということがもしあれば教えて下さい。

小林先生:2月の劇の発表会リハーサルでもインフルエンザ感染予防として児童が一か所に集まらないようにと別の時程を組んだが、その時からZoomなどのアプリを利用して中継するということを試していれば、今回の休校の際にも様々な配信や中継が行えていたのではないか。
また、子どもだけでなく保護者の方にも使用アプリの理解を深めてもらっていた方が休校中の課題がスムーズに伝えられた。子どもは理解できても保護者が何のことか分かっていないケースも見られる。

まとめ

 小林先生からは、以下のようなコメントもいただいています。

小林先生:今回の休校期間中に挑戦されている学校がある「どこでも学べる」という形は、次の学校の形のもととなっているのではないか。今回のような時こそ模索すべき機会なのではないか。

 本当にそのとおりだと思います。この休校期間中は、あらためて「学校とはどういう場なのか」を、先生方だけでなく保護者の側も考える機会になるのではないかと思います。デジタルでできる部分もある、一方でデジタルだけではやりにくい部分もある、というのがきちんと整理されればいいな、と思っています。

 小林先生、どうもありがとうございました。


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 実践紹介と共に、「もっとこうであればよかった」も合わせてまとめておけば、GIGAスクール構想後の学校に役立つ知見になると思います。引き続き、フォームからの投稿を受け付けていますので、どうぞよろしくお願いします!

docs.google.com

(為田)