教育ICTリサーチ ブログ

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やってみた:「単元縦断×教科横断」オンライン読書会(2020年9月20日)

 2020年9月20日に、木村明憲 先生の著書『単元縦断×教科横断』の出版記念オンライン読書会の第1回を開催しました。何年にも渡り、授業を参観させていただいてきた木村先生の著書が出るにあたって、何かオンラインでイベントしましょう、という企画に乗っからせていただいて、今回事務局を務めています。

 第1回は、東北大学の堀田龍也 先生が書かれた序章「その授業で何を身に付けさせようとしていますか?」について、堀田先生と木村先生が登壇されました。堀田先生も、木村先生も、書籍の中で書かれていることをときに詳細に語り、また本に書かれていることの行間や舞台裏についても語ってくださいました。こうしたお話を伺うことで、本を読むことをより立体的にできたように思います。
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オンライン読書会の設計+意図

 今回のオンライン読書会は、申し込みはGoogleフォーム、コミュニティの場としてSlack、オンライン読書会はZoomウェビナーで開催をしています。それぞれどんなふうに使っているのか、どういう意図があるのかについて、書いておきたいと思います。(「できてないぞ」というところも出てくるかも知れません…参加者の皆様、至らないところはすみません…)

  • 同期のプラットフォームとしてのZoomウェビナー
    • 著者の話をその場で共有することで、本を読むモチベーションが起きればいい
    • 著者の話を耳から聴くことで、本を読むのとは違う情報の受け取りと相互作用が起きればいい
    • Zoomで話を聴きたいから、それまでにはこの章までは読み終わるぞ、というようなペースメイカーになればいい
  • 質問のやりとりとしてのZoomのチャット
    • Zoomの場で著者と参加者とのやりとりをするためにリアルタイムでチャットを利用(全部を拾いきれず、すみません)
    • 直接声を挙げて質問をするのは恥ずかしいけれど、チャットに書き込むのであれば敷居が低い、という人もいるだろう
    • チャットに書かれた質問を事務局側で選んで、先生方に答えてもらう(全体的な流れのコントロールと、時間のコントロールをしたいと思っています)
  • 質問やコミュニケーションのアーカイブとしてのSlack
    • 時間中に答えられない質問については、Slackで作成している各回のチャンネルに事務局が質問を転記して、木村先生に答えてもらう
    • 言葉で回答するのもとても大切だと思っている一方、テキストで入力することで質問が明確になることもあると思っているので、テキストで。
    • Slackで質疑応答をスレッド形式で残すことで読みやすくなる
    • Slackに残ることで、その回に参加できなかった人も読むことができるようにする。途中から参加した人や、その章を読み終わってからもう一度質疑応答を読みたい人にも対応できる。

 2020年9月27日現在、Slackの参加者は180人です。Slack上でのコミュニケーションが深まって、そこからいろいろ発展していけばいいと思っています。

オンライン読書会にした理由

 こうした形でのオンライン読書会にしたいと思った、いくつか理由が僕の中にはありました。
 まず前提として、お忙しい先生方が学期中に「本を読む」というのはけっこう大変だと思っておりまして、「本を読むペースメイカーになればいいな」ということと、「本を読もうと思うモチベーションになればいいな」ということです。そして、できるだけ自分のペースで読めるように、1回のイベントで終わるのではなく、ある程度の期間を通じて開催して、自分のペースで入ってきて、ある程度さかのぼれるようにしたい、と思いました。
 もうひとつは、オンライン読書会をこうして実施してみることで、オンラインでの同期と非同期を組み合わせた学びの場を体験できるようにしたいということもありました。Slackは初めて使うという参加者の方も多いですが、使ってみて慣れていただく機会ができれば、今後GIGAスクール構想で端末が学校に配備されてからの学校の姿を描く何か助けになればいいな、と思っています。

まとめとさらなる参加者募集

 今回のオンライン読書会、最終回の特別対談は11月15日です。それまでにまだ時間もありますので、いまからでも参加してみたい、という方は、ぜひお申し込みいただければと思います。『単元縦断×教科横断』を読んで授業づくりの役に立つのはもちろんですが、ZoomとSlackを使ったオンラインでの学びの体験をしてみて良いところ/悪いところなども見えるのではないかと思っています。

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