いよいよ2020年も終わりということで、ふりかえりをしたいと思います。2020年の教育ICTリサーチブログは、この記事を入れて410本の記事を書きました(2019年は375本だったので、少し増えました)。書いた記事のなかから、いくつか紹介していきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症対策の休校期間
2020年2月末に、佐賀県立致遠館高校の授業を参観させていただいた夜、先生方との懇親会をしているときに記者会見が行われて、休校への動きが急速に進んでいったのでした。
その後は、何かできることはないだろうか、とStay Homeしながら全国の先生方にご協力をいただいて、「休校×ICTでできたこと」というエントリーを全部で34本、書きました。何ができるだろう、とモヤモヤしていた日々でした。
共著『学校アップデート』の発売
東北大学の堀田龍也 先生と東北学院大学の稲垣忠 先生と宮城教育大学の安藤明伸 先生とご一緒させていただき、弊社フューチャーインスティテュートの為田と佐藤が執筆した書籍『学校アップデート ―― 情報化に対応した整備のための手引き』が2020年4月30日に発売されました。読んでいただいた皆さんから、読書感想文を募って公開もしました。
この本を通じて、「うちの学校に研修講師をお願いできないですか?」というオファーをいただいたり、はじめてお会いした先生から「これ、読みました」と言っていただいたり、世界を広げてくれた1冊でした。
仕事はオンラインばかりになりましたが、悪いことばかりではなかった
コロナのために授業を参観させていただくために学校へ伺う回数は減りました。決まっていた研修も、残念ながらオンラインの形式になってしまったものも多くなりました。でも一方で、「オンラインだからこそ、校内研修の位置づけにして、教職員みんなで見ました」「質問はチャットの方がやりやすい。リアルタイムで答えていただいてありがとうございました」という声もいただきました。
今年度からスタートしたプロジェクトは、日本国内でもまったくリアルで合わないまま、ZoomとSlackでプロジェクトが進行しているものもあります(はじめてお会いしたのは夏から秋にかけてで、「あ、はじめましてでしたっけ…」という感じでした)。
2020年、ありがとうございました。2021年もよろしくお願いします。
1年前の今頃、こんなふうな年の瀬を迎えることになるとはまったく想像もしていませんでした。悪いことばかりでなく、この機会にと言ってはいけないかもしれませんが、いい方向に変わってきたと思うこともたくさんあります。
子どもたちにとって、学校にとって、教育にとって、今よりも少しでも良い状況を作れるように、2021年もできることをしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。