教育ICTリサーチ ブログ

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松戸市立常盤平中学校 校内研修レポート(2020年9月17日)

 2020年9月17日に、松戸市立常盤平中学校にて校内研修の講師をさせていただきました。GIGAスクール構想と新型コロナウイルス対応で、それぞれの学校でのICT整備は進みつつありますが、端末が整理されることはゴールではなく、その端末をどんなふうに使えるのか、ということについて説明をするということが今回の研修の目的でした。そうした背景で、テーマは「ICTを活用した授業とタブレットの扱いについて」でした。
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 2年1組の教室で距離をとりつつ、ほぼすべての席がうまるような感じで研修をさせていただきました。1時間半の研修時間だったのですが、ずっと聴いているだけも退屈だと自分が思う方なので、体験をしてもらおうと学校に配備されているWindowsタブレットの端末を2人に1台で使ってもらい、弊社でもっているschoolTakt(スクールタクト)のデモIDで体験をしてもらいました。
 「あなたにとってデジタルとは何ですか?」という質問をそれぞれの端末に送って、鉛筆ツールでの入力とキーボード入力だけを簡単に説明して、答えてもらいました。この「あなたにとってデジタルとは何ですか?」という質問は、学校に導入されてくるICTをどういうふうに見ているのか、普段ICTにどんなふうに接しているのか、というのがなんとなく出てくることがあって、研修のときに好きで質問をしています。
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 「便利」「楽なもの」「いろいろな作業を楽にしてくれる」などの答えが見えます。また、「使い方がわかれば便利。逆もしかり…。」というコメントもありました。そのとおりだと思います。
 自分で考えた答えを簡単に書ける、ということを体験してもらいたい、というのが第一の目的ではありますが、他の人の意見を見て書き加えたり、ということも体験してもらいます。これがご自分で担当されている教科の授業だったら、どんな発問がいいだろうか、どんな回答を生徒たちは書いてくるだろうか、ということを考えてもらいたいなと思ってこの活動を行いました。先生方が積極的に参加していただけてよかったと思います。

 その後、さまざまな学校での実践事例を紹介していきましたが、それらの実践事例がそのまま常盤平中学校にとっても「良い実践」になるとは限りません。常盤平中学校にはどのような実践がいいのか、というのは先生方がいちばんご存知なことだと思いますので、それを校内で意識合わせをして、そのためにどうICTを使っていくのか、というのが定められていけばいいな、と思います。
 これから徐々に導入される端末、インストールされるアプリなど、具体的なところが決まっていくかと思います。先生方の授業イメージが具体化されていく過程で、お手伝いができることがあればいいな、と思います。

(為田)