教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

2021年の行動指針「Help Schools/Education Become Future Ready」

 2021年となりました。2020年は、新型コロナウイルス感染予防の休校措置が2月からスタートし、そこからGIGAスクール構想による小中学校の一人1台体制を前倒しで整備するという、急展開の1年間でした。
 全国各地で行う予定だった研修の多くはオンラインに変更されたり、キャンセルされたりもしました。急激にオンライン会議が多くなり、印鑑不要で書類のやり取りが行われることも多くなりました。そもそも、リモートワークがこんなに普及ということも、まったく考えていませんでした。学校も、企業も、仕事のしかたが大きく変わった1年だったと思います。
 そうして日々大変な思いをしていた2020年ですが、だんだんと「これまで通りの学校の形」「これまで通りの授業の形」へと戻っていく学校が多かったように思います。公教育という大きなシステムに、一人1台の個人情報端末を実装していくのは、そう簡単ではないな、と思った1年でもありました。GIGAスクール構想をはじめ、学校をアップデートしていくためには、ハード面でもソフト面でも、関わる人たちのマインドセットの面でも、この2021年が勝負どころだな、と感じています。

 そんななかで、正月にテレビでよく見た、ソフトバンクの5G ドラえもんのCMが非常にドキリとさせるものだったと思います。堺雅人さんが演じている、未来ののび太くんが「せっかくいろいろできるのに可能性を制限しないでほしな」と言うのですが、このセリフが耳に痛いです。
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 2020年、授業をオンラインで配信したり、家庭とのコミュニケーションをオンラインで実施したり、いろいろと試行錯誤してきて、「可能性」を感じることもできたのだから、これを制限するのではなく、学校に実装できるように、学校をお手伝いしていきたいと思います。
 弊社フューチャーインスティテュートで掲げている行動指針「Help Schools/Education Become Future Ready」の、最初の「Help」のところを明確に、それぞれの学校にとっていい形でICTを活用できるように、お手伝いをしていきたいと思います。また、学校で用いるシステムやコンテンツを制作している企業の皆様とも、一緒に学校をHelpしていければと思っています。
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 2021年をスタートにして、ここ3年くらいでお役に立てないのであれば、うちの会社としてどうなんだ?というくらいの気持ちでいます。会社の存在意義のひとつの尺度は、「社会に必要とされているか」だと思っています。弊社で言えば、「学校に関わるさまざまな人たちに、必要とされているか」ということです。そのために何ができるか、考え、行動を続けていきたいと思っています。

(為田)