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淑徳小学校 淑徳アルファ カズトロジー 授業レポート No.2(2020年10月13日)

 弊社フューチャーインスティテュートは、淑徳小学校放課後クラブ 淑徳アルファで「カズトロジー」というコンピュータを使ってさまざまな活動を行う授業を行っています。カズトロジーは図書室のなかにあるPC室を使って授業を行っていて、淑徳アルファの1年生全員と、2年生と3年生の希望者が受講しています。

 2年生と一緒に、写真を見て文章を自由に書いてもらうという練習もしました。いろいろな解釈ができそうな画像を貼り付けておいて、その画像を説明する文章を書いてみる、という課題です。
 例えば、海に浮かんでいるボトルの画像を使っています。この画像を見て、「びんです」とだけ簡潔に書く子どもが多かったので、「もう少しそこから膨らませて書いてほしいな」「それを見て自分はどう感じたのかも知りたいな」「どんなびんなのかをもう少し細かく書いてほしいな」と伝えると、だんだん文章が増えていきます。何度も書き直しできる、デジタルの良さがここで出せます。
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 また、文章だけでなく、発想もどんどん豊かになっていっているように思います。「どんなお話にしてもいいよ」と伝えているので、「こんなのは?」「先生、見て!」と声がかかります。
 例えば、びんだけでなく、かもめや魚のことも巻き込んでストーリーを作ってくれる子もいました。
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 その他にも、中にどんなメッセージが書かれていたのかを想像してくれる人もいました。自分なりにおもしろいストーリーを考えたら、他の人に読んでもらいたいとみんな思うので、ここでschoolTaktを共同閲覧モードに変えて、みんなで見られるようにしています。「いいね」をつけあうのも楽しそうです。
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 自分が考えたことをどんどん書くことをおもしろがってほしいと思いますが、それが他の人にも読んでもらっておもしろがってもらうのはもっといいことだと思います。そこから、「他の人に楽しんでもらいたいな」と文章を推敲したり、アイデアを磨いたりするようになればもっといいと思っています。そうした機会にこの授業がなればいいな、と思いながら子どもたちと楽しくやっています。

 No.3に続きます。
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(為田)