教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

書籍ご紹介:『GIGAスクール はじめて日記 Chromebookと子どもと先生の4カ月』

 棚橋俊介 先生・西久保真弥 先生の『GIGAスクール はじめて日記 Chromebookと子どもと先生の4カ月』を読みました。

 静岡県焼津市立豊田小学校4年生(棚橋俊介 先生)と宮崎県都城市立南小学校6年生(西久保真弥 先生)の2クラスで、Chromebookが来てから実際に授業でどんなふうに使ったのか、子どもたちはどんなふうなリアクションだったのか、というのを細かく読むことができます。
 Chromebookが来てからの教室の様子をずっと見ていく「情報端末がやってくると教室がどうなるかを調べるプロジェクト」(p.2)の名前の通り、情報端末(Chromebook)がやってきて教室がどうなったのか、の記録です。
 この本のなかで、4ヶ月の実践一覧(p.102-103)が掲載されているのですが、この実践一覧を見てみると、第0週が「端末の設定」、第1週が「様々な学習方法を試す」、第2週が「子どもたちの慣れと、見えてきた課題」…第15週が「表計算の導入」、第16週が「モバイルディスプレイ革命」となっています。
 指導のポイントもあわせて書かれているので、実際に子どもたちがどんなふうにChromebookに慣れてくるのか、ということを知ることができると思います。「日々、いろいろありながら、それに対応していくうちに子どもたちも先生たちもどんどん使えるようになっていく」ということは、学校の先生方も保護者の方々も知っておいた方がいいことだと思います。いきなりできるようになったりはしないし、一度うまくいかなかったからといって、これからもずっとうまくいかないわけでもありません。当たり前のことではありますが、安心して導入をしていくために、こうした記録があることはとてもいいことだと思います。

 さくら社さんのページでは、プロジェクトの総括をされた東北大学大学院の堀田龍也 先生の動画も見ることができます。こちらもぜひ合わせて見てみるといいかと思います。
www.sakura-sha.jp

(為田)