2022年10月27日に杉並区立桃井第二小学校を訪問し、芦原拓也 先生が担当する5年1組のプログラミングの授業を参観させていただきました。今回の授業では、体育館で2人ずつペアになってアイロボットのプログラミングロボットRootを教材として使いました。
授業の前半でペアになってプログラミングに取り組んだ後、授業の後半で「みんなでイルミネーションをつくろう」という活動を行いました。全部のRootを音楽に合わせて動かしたり、光らせたりしました。
Rootをプログラムする「iRobot Coding」では、5文字のコードを使うことで簡単にプログラムをダウンロードすることができます。子どもたちは、芦原先生があらかじめ作っておいたRootが動きながら光るプログラムを、全員のWindows端末で5文字のコードを入力してダウンロードしました。
ダウンロードしたプログラムをみんなで同時に実行したときに、同じように動き、同じように光るため、きれいに見えました。
芦原先生が用意したプログラムの部分を動かすと、すべてのRootが揃って光って動きました。その後に、どんなふうに動かしたいかを、子どもたちがそれぞれのRootにプログラムを組んでいきました。
こうすることで、みんなが揃って動いた後で、子どもたちが自分たちで作ったプログラムが動くようになりました。
子どもたちが自分たちなりのプログラムを追加し終わったら、Rootをもって体育館の中央に集まりました。
体育館の中央にテープで貼られている円の円周と中心にLEDライトが置かれていて、その中心にフラフープが置かれていて、二重の円が作られていました。そこにRootを並べていきました。
体育館の照明を消して真っ暗にすると、LEDランプとRootのLEDだけが見えるようになりました。
真っ暗になったところで、芦原先生が「エレクトリカルパレード」を再生し、曲に合わせて、芦原先生の合図でみんな同時にプログラムを実行するボタンを押しました。すると、全部のRootが同時に光り、動き出しました。子どもたちからは歓声が上がっていました。
音楽に合わせて全グループのRootが同時に動いているのを見て、クラスで曲をみんなで決めて、その曲に合わせたRootの動き方と光り方をみんなで考えるオーディションをしてみてもおもしろいかもしれないと思いました。
iRobot Codingを使えば、自分で書いたプログラムをアップロードし、発行される5文字のコードを、クラス全員に伝えてダウンロードしてもらえれば、何台でもすぐに同じプログラムを実行できる状態になるので、こうした使い方はRootに合っていると思いました。
最後に、子どもたちに授業の振り返りを書いてもらいました。何人かの子たちの感想を読ませてもらいましたが、「みんなと協力でき、関係を深めることができると思います」「プログラミングを作ることで、生き物のできない動きや正確な動きを使って、イルミネーションがきれいでした」「プログラムをこうして組んでみると難しいけれど、社会のいろいろな所で活やくしているのを考えると便利だと思いました。とても楽しかったです」と書かれていました。
プリントの課題を解くことでプログラミングの基本的な操作を学んだ後で、たくさんのRootが協力して動き方や光り方を揃えてきれいに見せるイルミネーションを試したので、どんなことができそうか、ということについて考える助けになったのではないかと思いました。
No.3に続きます。
blog.ict-in-education.jp
(為田)