教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

教材で使えるかも:HoneyWorks「可愛くてごめん」

 2023年5月14日の「関ジャム 完全燃SHOW」で、HoneyWorks「可愛くてごめん」という曲を知りました。はじめて聴いたのですが、歌詞がすごくおもしろい。まず、聴いてみてください(少なくとも1番の最後のところまで)。

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Chu! 可愛くてごめん
生まれてきちゃってごめん
Chu! あざとくてごめん
気になっちゃうよね? ごめん
Chu! 可愛くてごめん
努力しちゃっててごめん
Chu! 尊くてごめん
女子力高くてごめん
ムカついちゃうよね? ◯◯◯

 この歌詞がなんていうか、すごく好きです。「可愛くてごめん」と言う言葉から、全然感じない謝罪の感じとか。最後に入る、◯◯◯の3文字で全部をひっくり返してくる感じとか、すごいおもしろいです。歌詞を知らない人と一緒に、最後の「◯◯◯」に入る言葉を当てっこするゲームをしてもおもしろそうです。(正解はぜひ、聴いてみてください)

 なんか、すごくリアルな言葉でいいな、と衝撃を受けたのです。番組のなかで、修二と彰青春アミーゴ」や山下智久抱いてセニョリータ」を作詞したzoppさんが「ここまで女性の二面性を可愛くも痛々しく表現できていることがすごい」とコメントをしていましたが、本当にそうだなと思います。

 TikTokでバズった曲らしいので、中学生や高校生と一緒に聴いてみて、歌詞を一緒に読んでみて、こんな感じで書かれた言葉とその裏側の意図みたいなものがひっくり返っている表現のおもしろさを語り合って、「他にもこの曲の歌詞も、やばくない?」とか教え合ったりしたら表現のおもしろさを感じてくれないですかね…。

 あと、和歌とかでもこういう表現ってありそうかな、と思ったりもしました。国語の先生がそういうのを紹介してもらえれば、興味をそこから持ってくれるかもしれないな、とか。
 そんなことを思ったのは、こないだ読んだ『高校に古典は本当に必要なのか』のなかで、古典に親しむコンテンツとして『うた恋い。』が紹介されていて、古今の人間の「同じようなことを感じているんだ」とわかれば、古典に親しむこともできるかなと思ったからだと思います。

 みんなで一緒にYouTube見てみて、この曲を知っている生徒(好きなら、なお良い)がみんなに解説してくれたりしたら、いろんなことがつながるんじゃないかなと思います。
 そもそも、「この歌詞、すごくない?すごい好きなんだけど!」という思いを、授業支援ツールを使ってみんなに向けてプレゼンしてもらっても楽しいかもしれないなあ、と思いました。

(為田)