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常翔学園中学校・高等学校 授業レポート No.7(2023年6月22日)

 2023年6月22日に常翔学園中学校・高等学校を訪問し、高橋加奈子 先生が担当する高校3年15組の国語演習の授業を参観させていただきました。この日の授業では、RADWIMPS「正解」を素材として、どんなことを感じたのかをワールド・カフェ形式で話し合いました。

 最初にワールドカフェのルールを紹介して、さっそくこの日の曲である「正解」をYouTubeで再生してみんなで聴いてみました。歌詞をロイロノート・スクールで見られるようにしたので、歌詞を読みながら聴いている生徒も多くいました。

www.youtube.com

 4人班になって、ワークシートに書かれている以下のような問いを考えていきます。

  • 歌詞の「きっと ◯◯◯◯◯◯◯◯」の後にはどんな言葉が入るだろう。
  • この歌を聴いて泣けるか泣けないか。また、その理由

 ワールドカフェで話し合いを行うので、最初に役割を決めます。書記の人は班での話し合いの様子を記録して、次のターンでメンバーが変わったときに次のメンバーに話し合いの内容を引き継がなくてはなりません。
 役割を決めるときに、ある班で出た「いちばん充電がある人が書記でしょ」という言葉には、なるほど一人1台時代の決め方だな、と思わされました。たしかに、途中で電源が落ちたら書記の役割を果たせません。

 高橋先生は、教室内をめぐり、いろいろな班での話し合いを聴き、問いを投げかけていきます。「国語だから、歌詞で考えてね」と高橋先生に言われた生徒たちは、歌詞を読みながら、「恋人同士じゃね?」「私はもういない、って言ってるから、死んでるってこと?」「先生とか」「そうかも」「友達でもあり」というように歌詞を読みながらいろいろなことを交流していました。

 ワールドカフェ形式での意見交流はおもしろいと思いました。iPadで記録が残っていることで、班のメンバーが変わった後も議論が文字として残っていて、それをお互いに見せやすい環境も作れると思いました。

 No.8に続きます。
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(為田)