2023年10月に葉山町立南郷中学校の3年生の技術の授業で行うプログラミングの授業を、葉山町楽校教育推進アドバイザーとしてサポートさせていただきました。テーマとしては「双方向性のあるコンテンツ」を選び、葉山町の中学校で導入されているライフイズテック レッスンを活用した授業を5コマのなかで活用する指導案の作成をサポートしました。
授業の指導案のアイデア出しをする段階で、ライフイズテック レッスンの「双方向 JSコース」をやってみて、Chapter 1からChapter 5のなかから、HTMLとCSSを学べるChapter 1でサイトのデザインがどのように行われているのかを生徒たちに体験してもらい、HTMLとCSSとJavaScriptを学べるChapter 2で双方向性のあるWebコンテンツを作ることを生徒たちに体験してもらおうと考えました。
ただ、Chapter 1もChapter 2も順番通りに全部やっていくと全5コマでは時間が足りないので、コーディングについては完全習得よりも、どんな感じなのかを体験してもらい、興味を持てればそのあと、どんどん自分でChapterを進めて自学自習していければいいと考えました。
また、プログラミングに興味を持てない生徒たちもいるだろうと思ったので、ライフイズテック レッスンに取り組む時間を5コマのうちの半分くらいにして、あとは「自分の身の周りに、双方向性のあるコンテンツがあることに気づく」ことをめあてにしました。
そこで、以下のような進行案を考えました。
1コマ目
- メディア、コンテンツについての説明(教科書 p.220)
- 一方向のコンテンツの紹介(新聞、本、テレビ、Webサイトなど)
- 「双方向性のあるコンテンツ」の定義を伝える
- ロイロノート・スクールで「一方向性のコンテンツ」「双方向性のあるコンテンツ」を個人でリストアップ
→提出箱に提出
→共有して、クラスメイトが書いたものを参考にできるようにする
→自分のカードに追記- いろいろなサービスについてのフィードバック(知らないサービスもあると思うので、先生が補足、書いた人による説明)
- ライフイズテック レッスン ログイン確認
2コマ目
3コマ目
- 1コマ目に自分で書いた「双方向性のあるコンテンツ」のなかから、1つを選んで、情報(データ)のやりとりがどうなっているのかを想像して、ロイロノート・スクールで書いてみる(教科書 p.221を参考にする)
→提出箱に提出
→共有して、クラスメイトが書いたものを参考にできるようにする4コマ目
- 双方向性のあるコンテンツ制作の体験
→ライフイズテック レッスン Chapter 2 (HTMLとCSSとJavascript)をできるところまで5コマ目
- 「学校生活のなかで、役立ちそうな双方向性のあるコンテンツを企画して、図に描いてみる」
ねらいとしては、自分の身の周りに「双方向性のあるコンテンツ」がたくさんあることを知ってもらうことと、それがどのように手元のコンピュータやスマートフォンとサーバの間で双方向にデータをやりとりしているかを考えてみることです。
双方向性のあるコンテンツを自分で完成させるところまでしようとすれば、時間が足りなくなってしまいます。今回は、教科書にある図を手本として自分の知っているサービスを素材に自分なりにデータのやりとりを書いてみることを通じて、双方向性のプログラミングに関心をもってもらいたいと思いました。
その過程で、実際に双方向性のあるデータのやりとりをするためのサイト制作を体験できるライフイズテック レッスンが力を発揮すると考えました。
No.2に続きます。
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(為田)