教育ICTリサーチ ブログ

学校/教育をFuture Readyにするお手伝いをするために、授業(授業者+学習者)を価値の中心に置いた情報発信をしていきます。

考えてみた:「NEXT GIGA」という言葉と「セカンドGIGA」という言葉

 最近、仕事をしていて「NEXT GIGA」という言葉と、「セカンドGIGA」という言葉をよく聞きます。GIGAスクール構想で配備された一人1台の情報端末のこれからについて語る文脈のなかで出てくる言葉なのだけど、「NEXT」と「セカンド」とどんなふうに使い分けられているのだろうか、とふと思ってしまいました。
 個人的には、どちらでもいいくらいに思っているのですが、「NEXT GIGA」あるいは「セカンドGIGA」という言葉を使っている人と同じ意味を共有して話したいので気になっている、という感じです。

 「NEXT GIGA」で検索してみると、最初に出てくるのは富士通マイクロソフトなどの企業ページと、文部科学省 初等中等教育局 武藤久慶さんと平井聡一郎 先生のウェビナーなどが出てきました。

 「セカンドGIGA」で検索してみると、「ファーストGIGA」から「セカンドGIGA」というページタイトルが出てきました。

 個人的には、これから迎える一人1台端末の更新(リプレイス)を狭義に指し示すのには「セカンドGIGA」という言葉の方が合っているように思っています。
 「セカンドがあるなら、サードもあるのか?」という声も聞こえますが、いずれ「セカンドGIGA」で配備された端末も更新しなければならないので、「サードGIGA」、「フォースGIGA」と続いていくのでいいのではないかな、と。iPhoneとかWindowsのようにナンバリングされていってもいいと思っています。

 一方で、個人的には「NEXT GIGA」という言葉は、一人1台端末の更新より広い範囲を指すように聞こえます。GIGA」スクール構想で整備された一人1台端末の「これから(≒NEXT)」を考えていかなければいけない、というメッセージに聞こえます。
 一人1台端末を思考や表現のツールとして使いこなせるようになる授業のアップデートなどソフト面での変化ももっと進めなければいけません。また、一人1台端末を活かす大きなモニターやスクリーンや電子黒板などのハードウェアやインフラの整備も「NEXT GIGA」に含まれるように思います。
 そう考えると、「NEXT GIGA」のなかに「セカンドGIGA」が内包されている感じかなあ…と僕は思っています。

 まあ、こうして言葉をいろいろと考えているよりも、まずは学校の現場で子どもたちの学びの形をFuture Readyなものにしていくのがいちばん大事なことです。
 ただ、最初に書いたように「NEXT GIGA」あるいは「セカンドGIGA」という言葉を使っている人と同じ意味を共有して話したいので、「こういう違いがあるんじゃない?」とか、「こういう文書がありましたよ」とか、お教えいただけるとありがたいです。先生方のお役に立てるように、勉強したいと思います。

(為田)