国内初となる民間単独開発のロケット打ち上げに挑んだスペースワンの豊田正和 社長が、2024年3月13日に記者会見をしたニュースを見ました。
いろいろな放送局のニュースライブ動画がYouTubeで見ることができます。コメント欄にいろいろなことが書かれていて、真偽がわからないものもあるので、教室で見せるのはどうしようかな…と思いますが、豊田社長の会見を見ることには意味があるように思います。
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スペースワンとしては失敗という言葉は使いません。なぜかと言うと、ひとつひとつの試みの中に新しいデータがあり、経験があり、それらが全て、今後の新しい挑戦へ向けての糧だと考えております。これが会社としての文化だと考えていただければありがたいです。私どもはこれで諦めるつもりは全くございません。
この、「失敗という言葉は使いません。なぜかと言うと、ひとつひとつの試みの中に新しいデータがあり、経験があり、それらが全て、今後の新しい挑戦へ向けての糧だと考えております。」というところが、チャレンジするマインドセットを伝えるのにいいな、と思いました。
豊田社長は会見のなかで「今回は、ミッション4のステップ2の段階で、ミッションの達成が困難になった」と説明しているのですが、この内容はスペースワンのサイトにニュースリリースとしても出ていますし、添付資料として図も公開されています。
成功/失敗というゼロイチで結果だけを見るのではなくて、やりたいことを実現させる=成功までの過程にどんなステップがあるのかを見ることが大事だと思うのです。そのうえで、「どこまでが成功して、どこで失敗したのか」がわかることが大事だし、そこを考えてほしいと思っています。
だから、僕はプログラミングの授業をするときに、子どもたちがエラーばかりで思い通りにならないときにはそういうことを説明しています。でも、これが意外と難しくて、失敗だったら最初からもう1回始めちゃう子も多いのです。
途中までうまくいっているのがわかっていて、そこにさらに積み上げていく体験をプログラミングの授業でしてもらいたいな、と思っています。
教室でやる小さいプログラミングも、ロケットという巨大プロジェクトも、同じ部分があるのだ、ということを伝える題材にもできそうだと思いました。
(為田)