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戸田市立新曽小学校 授業レポート No.2(2024年1月29日)

 2024年1月29日に戸田市立新曽小学校を訪問し、橋本拡 先生が担当する3年2組の社会「戸田市の人々のくらしのうつりかわり」の授業を参観させていただきました。この日の授業では、戸田市の様子のうつりかわりを「人口」「交通」「土地の利用」の3つの視点でまとめることをゴールとしていました。

 この授業では、最初に子どもたちが「人口」「交通」「土地の利用」の3つのエキスパート班に分かれて話し合って理解を深めます。その後で、3つのエキスパート班から1人ずつ集まって構成するジグソー班を作って、エキスパート班で学んだことを自分の言葉で説明します。そうして3つのテーマを総合して、「戸田市の人々のくらしのうつりかわり」について学んでいきます。

 最初に橋本先生は、「全員がアイデアを出すこと!」「人のアイデアをよく聞くこと!」「話し合いを楽しむこと!」という、3つの話し合いのポイントを子どもたちに紹介していました。
 その後で、この日の授業のタイムスケジュールが紹介されました。エキスパート班での話し合い(8分)→考えをまとめる(2分)→ジグソー班での話し合い(10分)→考えをまとめる(5分)→全体で共有(3分)というタイムスケジュールを橋本先生は伝えます。

 エキスパート班に分かれた子どもたちに、自分の担当するテーマの資料のカードがロイロノート・スクールで配られます。「人口」をテーマにするグループにはピンクのカード、「交通」をテーマにするグループにはブルーのカード、「土地の利用」をテーマにするグループにはグリーンのカードが配られました。
 配られた資料をエキスパート班のみんなで読んで、資料からどんなことがわかるかを読み取って話し合います。「人口」のエキスパート班では、資料を見ながら「若い人が減ってきてない?」「戸田市と埼玉県の人口の違いは…」というふうに資料を読んでいました。

 エキスパート班での話し合いを終えたら、ジグソー班に戻ります。自分の言葉でいままでエキスパート班で話し合っていたことを伝えなければいけません。橋本先生は「これからもとの班に戻るから、わからないところは、がんばってね」と言っていました。わからないところがあれば、エキスパート班のなかで質問したりして準備を進めていました。
 送られてきた資料のカードの下部には、資料から読み取れたことをまとめるスペースがあるので、そこにエキスパート班で話し合った結果をまとめて入力していきます。まとめ方に悩んでいる人は、「昔は○○だったけど、今は△△」みたいなまとめ方でもいいよ、と橋本先生は言います。

 最初に座っていた席に戻ってジグソー班で集まって、「人口」「交通」「土地の利用」の順番で、それぞれのエキスパート班で話し合ってまとめてきたことを発表して、最後にまとめを書いていきます。

 橋本先生は単元のゴール「戸田市の様子のうつりかわりをまとめよう」と書かれた黄色いカードをロイロノート・スクールで配ります。

 まとめの文章を書いているときには、エキスパート班での話し合いの成果をそれぞれが発表するのを聴いて、まとめのカードに書いていきました。発表している言葉を聴き取ってその場でまとめていくのが難しいという子たちには、エキスパート班で書いたまとめが書かれたカードをジグソー班のなかで児童間通信で送ってもいいかもしれないと思いました。
 ジグソー班のメンバーのまとめの発表をまとめることができなくて、結果的に自分のエキスパート班のことを中心にまとめてしまっている子が多かったように見えました。話し言葉だけでなく、書き言葉も含めて、他者の言葉をまとめて編集することができるのも、デジタルを活用しているからこそかなと思います。

 授業の最後に、一人ひとり書いてくれたまとめを、最後にロイロノート・スクールで提出してもらって、最後に各ジグソー班の代表にまとめたことを発表してもらいました。
 ロイロノート・スクールで資料やまとめの文章を書いていき、それを提出してみんなで見合うことで、教室内での情報のやりとりの量を増やすことができます。こうして、それぞれのグループでまとめたことをみんなで聴き合う、読み合う時間をとることはとても良い学びになると思いました。

(為田)