2018年12月15日に、NTTドコモ東北支社にて、「先生のための教育ICT冬期講習会2018@仙台」を開催しました。
Twitterで実況していたものを、再構成していきます。No.1は、開会の挨拶と、松田先生によるホームルーム(朝の会)をレポートします。
開会の挨拶
この「先生のための○○講習会」は、小金井市立前原小学校の松田孝 校長先生とタッグを組んで開催する講習会で、2016年夏から続いています。これからの社会を支える子どもたちが学ぶ学び場である学校は、どのように変わっていくことができるのか、これから近い将来に学校で使うことのできるデジタル教材を模擬授業形式で体験していただくように企画しました。
定員30名のところ、申込みは28名。リピーターの先生方も多いですが、新規の先生方も多く、仙台(だけでなく東北地方)での関心の高まりを感じています。
開会の挨拶では、「先生たちもICTを楽しく使いましょう!」という、この講習会の根底にある思いを説明したうえで、横に広げるために積極的にソーシャルで拡散することと、学校に帰って、「こういうのやったんだけど、すごいんだよー」とぜひ誰かに話してあげてください、ということをお伝えしました。
ホームルーム(朝の会)
松田先生によるホームルームがスタートしました。最初に、どんな人が参加しているのかを質問します。先生が多いです。校種もさまざま。このイベントを2016年に松田先生と始めた頃は、先生は本当に少なくて、企業の方が多かったので、こうして先生方が多く参加してくださっているのがうれしい、と松田先生がおっしゃっていました。
前原小学校で実際に行われている朝の会を体験できるアクティビティがスタートしました。
前原小学校では、schoolTaktで「朝ノート」を使って、朝の会で健康観察をしている。一人1台のノートパソコンを使っています。一人1台のノートパソコンを使っての朝の会を実体験してもらいます。学習支援アプリを使って、関係性の構築をしているそうです。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/72ivx2A0WH
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
新学習指導要領は、コンピテンシーベースの学び。この学習の質は、集団の質に規定される。人間関係が良くなかったら、主体的&対話的で深い学びなどできない。話し合い活動をやったときに、自由に安心して意見を言える場面を作らなければ、学習の質は上がらない。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/0QmhJQtI4N
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
「学習の質は、集団の質に規定される。人間関係が良くなかったら、主体的&対話的で深い学びなどできない。話し合い活動をやったときに、自由に安心して意見を言える場面を作らなければ、学習の質は上がらない。」という松田先生の言葉は、本当にそのとおりだと思いました。Googleの「心理的安全性」にも通じます。
rework.withgoogle.com
みなさんに、この講習会への参加動機を書いてもらっています。先生方が書いている内容が、先生画面では全員で見られます。先生は、「あ、毎回来てくれるんですね」とか、先生は言葉に出してあげる。子どもたちはそれを聞いている。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/5SXhZ2zu0D
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
schoolTaktでは、先生側の画面で、「SHOW」ボタンを押すと、生徒機でも全員が見ることができる。ほかの人の書いたことを読んで、コメントを書いたり「いいね」をつけたりできる。教育活動のなかでは強制はしない。先生が範としてコメントをいれて、その価値を子どもたちと共有する。 #先生ICT2018冬
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
みんなでコメントを書きあっています。前原小学校での朝の会でも、みんなでコメントを書きあったりする。集中すると子どもたちは静かになる。実際に子どもたちは飽きない。朝、人と関わって学校生活が始まるのを、楽しんでいる。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/aYEWflWr8i
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
閲覧、コメント、いいね、がどのような関係で行われているのかを見られる。トータルで「かかわりポイント」が出せるようになっている。コメントを4点、いいねを2点、閲覧を1点で計算している(この式は変更も可能)。これをずっと集計すると、学級のかかわりの豊かさを示せる? #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/b1szC2oMFZ
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
さらにここから、QU調査との関係について話が展開します。QU調査については、昨年、前原小学校の校内研修で松田先生に見せていただいたことがあります。
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朝ノートの成果を、WEBQUを指標にしている。「QUって知ってますか?」の質問に、ほとんど手が挙がっていた。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/K8qfcp1EU6
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
QUがWEBになることで、紙でやっていた頃よりもずっと楽になった。分析がすぐに出るようになり、分析のあと、どのようなことをすべきか、ということに時間をかけられるようになった。 #先生ICT2018冬
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
前原小学校では、年間2回のWEBQUを実施。朝ノートをやっている学級の成果がどうなるか、手探りでやってみた。毎日関係性を作っている、朝ノート実施クラスでは、いい成果が出ていると言えるのではないか。友達とどう関わっていけばいいのかということを、毎朝確認をしている。 #先生ICT2018冬
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
QU調査で出る成果と、先生方が教室で見とっていることと、schoolTaktなどのツールで蓄積するデータと、組み合わせてより多面的に、かつ効率的に、学級経営ができそうだと感じました。
さあ、冬期講習を楽しもう!ということで、松田先生の朝の会は終了です。コンピュータを使うと冷たいというイメージもあるが、使ったことでコミュニケーションをとれることがわかった。バーチャルな場で先に繋がりを作るという、今までの学校ではできなかったことができるようになる。 #先生ICT2018冬 pic.twitter.com/fZ01UBpQur
— 為田裕行 (@Hiroyuki_Tameda) 2018年12月15日
No.2に続きます。
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(為田)