2018年11月30日に、宝仙学園小学校にて行われた、「宝仙 秋の公開授業研究会 未来の学びをデザイン タブレット一人1台のその先へ」に参加しました。最初に、5時間目の公開授業を見学しました。
公開授業は、2018年春にオープンした新教室「My Lab.」で行われました。My Lab.は、アウトプットしたくなる空間を目指して設計されました。テーブルや椅子などを自由にレイアウトすることができて、グループごとの活動に適した形に簡単に変更することができます。
宝仙学園小学校の加藤朋生 先生(国語科)、百瀬剛 先生(図工科)、中村優希 先生(社会科)の3人が授業デザインをした公開授業は、「防災アイデア」を創造する探究型の授業でした。
- 第1時 社会
- 災害を体験。写真に感想を書き込む。
- 第2時~第3時 国語
- 第4時(本時) 創造探究
一人1台のiPadでロイロノート・スクールを見ながら、これまでにまとめてきた防災アイデアについてディスカッションをし、他者へ伝えるためにどのような形でまとめるかを考えていました。
普段からロイロノート・スクールを使っているからか、自分たちの考えをアウトプットするためのツールとして、使えているように思いました。手書きで文字を書いている児童もいますが、ソフトキーボードで入力をしている児童もいます。
今回の授業を行った教室 My Lab.は、壁面にたくさんのホワイトボードが用意されているので、どんどん児童が書き込むことができます。グループNo.のマグネットを貼って、それぞれのグループがそこの持ち場でプレゼンテーションの準備を行っていました。
アイデアがまとまってきたら、各グループの場所でプレゼンテーションをする準備を始めます。今回は、ロイロノート・スクールでまとめてある資料や原稿などを見ながら、ホワイトボードに書き写して資料を作っていました。
防災アイデアをプレゼンテーションするには、文字や図などの情報だけでなく、実物があった方がわかりやすいと判断して、試作品(プロトタイプ)を用意しているグループもありました。「このツールでしかプレゼンテーションしてはいけない」というのではなく、「他者に伝わるか」ということを基準として、そのためにどんな素材を使えばいいのかということを考えることができていたのは、非常によかったと思いました。
今回の授業設計に図工の百瀬先生が入っていることで、こうした「実際に作ってみる」ということも、授業の中に取り入れやすかったのだろうか、と思いました。
授業の最後に、百瀬先生は、ルーブリックをロイロノート・スクールで共有していました。児童は、自分のロイロノート・スクールでルーブリックを開いて、自分で自分の学習活動を評価し、丸を付けてロイロノート・スクールの提出箱へ提出します。
大型ディスプレイでルーブリックを共有するとともに、手元にも送って、自分で活動をふりかえり、評価をしてもらうようになっていました。
No.2に続きます。
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(為田)