2019年7月21日に参議院選挙が行われます。参議院は1947年に設立されています。3年毎に半数改選なので、今回が開設から72年目、25回目の参議院選挙だそうです。
毎日新聞で、「えらぼーと 2019参院選」というサイトが開設されています。全部で20問のアンケートに答えると、政党・自分の選挙区の候補者との一致度がわかるようになっています。
vote.mainichi.jp
やってみました。アクセスして、スタート。
Q1は、「憲法改正に賛成ですか、反対ですか」でした。大きな問いだ…。20問で政治的スタンスをある程度切り分けるのだから、まあそうなりますよね…。「無回答」があるのはうれしい。また、その下に「詳しく知りたい」というボタンもあります。押してみると、その問題のバックグラウンドについての文章を読むことができます。ですが、意見を決められるほどには細かく書かれていないのが残念です(というか、そこまで書いたら、コンテンツとして重たくなって20問も答えられない、という事情もあると思うのですけど)。
20問すべてに答えると、各党との一致度が表示されました。保守とリベラルが共存している感じがモロに出てしまっています。右上にある「3つの争点だけで比較」というボタンを押すと、20問のなかから、3つの設問に争点を絞って結果を表示してくれます。
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このままで、学校のある選挙区を指定してアンケートに答えてもらう、というのもいいと思いますし、20ある設問の「詳しく知りたい」をクラス全体で調べる時間をとり、それぞれにショートプレゼンテーションをしてもらい、賛成/反対の意見を作るための参考にしてもらってから、アンケートに取り組んでもいいかと思いました。
一人1台で実施すれば、政治的スタンスの秘密も確保できます。また、スマホでもできるようにサイトが設計されていますので、高校生ならば自分のスマホでやってもらって、結果だけをGoogleスプレッドシートなどに書き込んでもらう、というのでもいいかもしれません。
18歳選挙権が施行され、主権者教育も進んではいるものの、まだまだ「どう考えればいいのか」というところまでは深まっていないように感じるので、こうしたサイトを活用して、どんな観点があるのかということを伝える授業をしてもいいのかもしれないと思いました。
(為田)