2024年10月7日に鹿児島市立小山田小学校を訪問し、池田光明 先生の担当する6年生の理科「大地のつくり」の授業を参観させていただきました。この日は、教科書に書いてある「がけが色が違って、しま模様のように見えるのはどうしてだろうか?」という問いに取り組んでいました。
崖の色が違って縞模様に見える理由を考えるために、池田先生は「A. がけの観察」と「B. ボーリング」と黒板に書いて、子どもたちにこの2つを手がかりに調べて気づいたことをロイロノート・スクールに書いて提出してもらいます。
ボーリングについては、小山田小学校の体育館改築工事をしたときのボーリング試料を池田先生が教室に持ってきてくれたので、子どもたちは手にとって小山田小学校の地面を掘っていくとどんなふうに土の色や様子が変わっていくのかを見て、ノートにまとめていきました。
ボーリング試料は撮影してロイロノート・スクールで共有しているので、子どもたちは拡大してラベルを読むこともできます。授業でボーリング試料を見るとなると、全員が自分が見たいものをすぐに手に取れるわけではありませんが、こうして写真を共有しておくといつでも見ることができます。
ボーリング試料の写真をロイロノート・スクールで見ながら、ノートに柱状図を描いていきます。ロイロノート・スクールで教材の写真などを配布することで、授業で活用できる教材を増やすことができます。
また、顕微鏡を使って観察した土や砂の様子をiPadで撮影もしていました。こうして撮影した写真をロイロノート・スクールのカードに貼りつけることもできるし、iPadのカメラロールに入れておくことで、いつでも見返して自分の学びに結びつけることができます。
授業の最後に、子どもたちがノートに書いた柱状図を撮影してもらい、それをモニターで映してみんなでふりかえりをします。自分の描いた柱状図だけでなくクラスメイトが描いた柱状図を見ながら池田先生の解説を聴くことで、新たな気づきを得られるし、自分の学びを客観視することができると思いました。
No.2に続きます。
blog.ict-in-education.jp
(為田)